先週末に町内会の会合があり、初めてそこに参加してきた。
我が家の属する町内会は、24の班に分かれており、それぞれの班が持ち回りで班長を選び、各々の班長と役員が定期的に会合を持っているのである。
我が家は今年その班長の当番が回ってきて、そして班長として初めて出席したというわけである。
集まったのは町会長所有の会議室。
我が町では○○家と△△家という二つの地主がいる。
あちこちでそれぞれの名前を見かけるし、大きな家も多い。
詳しくは知らないが、たぶん昔の地主から分家しているのだと思う。
町会長は○○さんだし、理事の一人も○○さんだった。
会合は「定時総会」と名打たれ、予算や活動報告の承認といったありきたりな内容であった。
町会長や役員はどうやって決めているのだろうとふと疑問に思う。
たぶん、地元名士である○○家の大黒柱が「推薦多数」で決められているのだろう。
まあ町会長や役員などにはなりたいとも思わないからいいのであるが・・・
今の家に越してきて7年。
それなりにご近所とは親しくしているが、町内会の活動は今一盛り上がっていない。
子供の頃は町内会で運動会や遠足、写生大会、お祭りなどいろいろ賑やかだった記憶がある。
実家では今も母親が手伝いに駆り出されている。
しかし、我が家の周辺は比較的新しい住宅街であるせいだろうか(何せ練馬区は東京で最後にできた区である)、そうした町内会の活動が乏しい。
お祭りの神輿だって笑ってしまうような子供神輿しかない。
新しい住人と、賃貸住宅に住む浮動住民が多いゆえだろうか、などと思ってもみる。
個人的には表面的ではなく、もっと濃い関係を築きたいと考えているので、ちょっともどかしい気がする。
その昔、先輩Hが岩手県に単身乗り込んでいって農業を始めた時、私もGWを利用して訪ねていったことがある。借家に住み、晴耕雨読の生活を送っていた先輩Hと夕食を食べていたら、近所の人が窓からいきなり覗きこんで来て、おすそ分けを置いて行ってくれた。
田舎ながらの「濃い人間関係」であるが、そんな近所付き合いを今では羨ましく思う。
都内でやはり地元密着で生活している友人から「地元の消防団に入れば」と勧められたが、いまだに踏み切れていない。
自分の時間がただでさえ少ないし、子供と遊ぶ時間や奥様の機嫌をとる時間も必要だし、ご近所で居場所を作ったら家の中には無くなっていた、なんてシャレにもならないから控えているのだ。でももう少ししたら、やってみたいと本気で考えている。
毎朝、娘の通う小学校の校長先生とは、通勤途上ですれ違いざまに挨拶を交わしている。
駅前の交番のお周りさんや行きつけの病院の先生やら、昔は八百屋や魚屋のおじさん、今ではコンビニの店長さんなんだろうか、そんな「向こう三軒両隣」の世界が築けたらいいなとしばし思う。そんな契機になるかどうかはわからないが、これから月一回の会合には7軒を代表する班長として真面目に出席したいと思うのである・・・
【本日の読書】
「怒らないこと」アルボムッレ・スマナサーラ
「殺人の門」東野圭吾
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