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会社での雑談はブログのかっこうのネタになる事が多い。今日はジャイアンツ。今年は早々に優勝を決めた。V9時代以来の3連覇。最近のジャイアンツは、かつて批判を浴びた金にあかせた選手獲得も鳴りを潜め、育成選手が育ってバランスのいいチームになった。ファンとしてもようやく安心して見ていられるようになったのはいい事だ。
そんなジャイアンツではあるが、かつてはファンとしても苦々しく思うことがあった。清原を始めとした一連のFA選手獲得であり、なんといってもミソのつけ始めは「江川」だった。「ジャイアンツに入りたい」とダダをこねて、高校、大学と浪人し、それでもドラフトでジャイアンツがくじを引けず、とうとう阪神に一旦入団しトレードするという大騒動を起こした。こんな事、ありえない。当時は江川が大嫌いだった。表情もふてぶてしかったし・・・
だが、そんな考えはやがて少しずつ変わっていった。何といってもピッチングが凄かったからだ。テレビで観ていてあれほど速いストレートはそれまで観た事もなかった。面白いようにバットは回るし・・・江川が投げる時は観ていて快感であった。
今はそんなピッチャーはいない気がする。日本最速のクルーンだって違うような気がする。テレビでは球速が表示される。江川のストレートは140キロ台だったような気がするから、クルーンよりも10~20キロ遅いはずなのだが、そんな感じがしない。もっとも昔の事だから、記憶が増幅されているのだろうか・・・
そんな時、現代は便利である。YouTubeで検索すれば、「江川の昔の投球」が観られる。
早速、観てみると・・・やっぱり速い。球速は確かに140キロ台だが、確かに速い。あの頃の記憶は間違いではなかった。
球種はストレートとカーブくらいしかなかったはずだが、それでも20勝しているし、大したものである。現代の松坂やダルやマー君なんかよりも役者が上だと思うのはエコヒイキだろうか・・・こういう魅せる選手がいるとプロ野球ももう少し盛り上がるような気がする。
今はすっかり太ってひょうきんな解説者で売っている。やがてジャイアンツの監督になるのだろうか。もうピッチングを観られないのは残念であるが、ジャイアンツの歴史を飾った名選手だと今では思うのである・・・
【本日の読書】
「ブラック・スワン上」ナシーム・ニコラス・タレブ
「裏ビジネス 闇の錬金術」鈴木晃
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