新しい製品やサービスが導入された時、真っ先に飛びつく「アーリー・アダプター」タイプの人がいる一方で、私はどちらかというと真には「レイト・マジョリティ」という遅れて普及した頃に始めるタイプだと思う。しかし、近年何とか意識して両者の中間たる「アーリー・マジョリティ」くらいにはなろうと意識している。それは、「世の中に遅れまい」という意識よりも、「それがどんなものなのか知っておきたい」という意識からである。
最近、そういう意味で始めたのが「paypay」である。既にちょっとした金額のものはクレジットカードを利用していたが、あまり小口の金額だとクレジットカードは憚られるものがある。そこでスイカが登場し、だいぶ普及してきたこの頃は、スーパー等ではスイカ決済を利用していた。これだと小口でも憚られることはないし、何より1円玉の小銭が増えることもない。溜まった1円、5円を減らそうと財布を漁る必要もない。そうしてみると、気がつけば最近は1週間でほとんど財布の中の現金が減らないという状態になっている(悲しいかな増えもしないが・・・)。
それで充分だったのだが、〇〇ペイがたくさん出てきて、行きつけの美容院も「paypay決済始めました!」なんてやっていることから、いよいよ電子決済に乗り出したのである。最初はよく利用するセブンイレブンでセブンペイをスマホにダウンロードしたのだが、すぐに違法利用の問題で利用停止になってしまい、ソフトバンクのキャンペーンのついでもあって、paypayに切替えたのである。最初こそちょっと戸惑うも、すぐに慣れるというもの。使ってみれば意外と「便利でお得」だとわかる。
たとえばよく利用するスーパー「ライフ」の場合。まずレジで商品をスキャンして支払金額が出る。ここでポンタカード(ライフのカードは持っていない)を出せば、ポンタポイントが溜まる。次にpaypayで決済すると、その一部はあとでキャッシュバックがある。さらにpaypayをクレジットカード決済にしておけば、後日クレジットポイントも溜まる。そして財布が膨れる小銭は溜まらない・・・難を言えば、paypay決済ができるレジが限定されていることぐらいだろうか。
新しい技術が登場すると、年寄りはついていけないということはよくある。我が両親を見ていてもその通りであるが、自分はやっぱり世の中についていきたいと思う。かつてATMが普及し始めた頃、「機械はダメ」と言って頑なに窓口を利用し続けるお年寄りがいた(今もいるのだろうか)。それを否定するつもりはないが、やはりATMを普通に使えた方が便利だし、さらにはインターネットバンキングが使えればもっと便利である。否定するより受け入れた方がはるかに良い。
新しい技術(サービス)についていけるかどうかは、思うに「能力」より「意欲」だという気がする。興味を持って、「これどうやるのかな」と使い始めれば大抵のサービスは使いこなせるだろう。人前でちょっとくらい戸惑ったって恥ではないし、年を取っていれば周りも大目に見てくれるだろう。だが、新しい技術に手を出すのを躊躇する人は、「面倒臭い」という思いと共に、「人前で(まごつくのが)恥ずかしい/申し訳ない」と思うようである。
新しいモノが何でも良いというわけではなく、要はそうしたモノに対する「スタンス」である。頭から否定して避けるのは楽だろうが、結局、それは「精神の老化現象」に他ならないと思う。すべての技術(サービス)を利用すべしとまでは言わないが、せめて広く世の中に広まっているものくらいはしっかり使いこなせてもいいように思う。ガラケーにしがみつくのもいいが、敢えてスマホに挑戦することが「精神の老化現象」を防ぐことになるし、それを利用したサービスをいろいろと使ってみることもそうだと思う。せめて「試してみる」くらいの意識は持っていたいと自分としては思う。
【本日の読書】
0 件のコメント:
コメントを投稿