今週は仕事で外出し、某JRの駅前でチラシを配っている白衣の女性を目にした。ついいつもの癖で、チラシはもらわずにスルーしてしまった。通り過ぎながら耳にしたのは、「マッサージ」という言葉。どうやらマッサージ店のPRだったようである。
駅前でチラシを配っていると言う事は、まだ「お客さんが多くない」という事だとすぐ思う。お客さんが十分来ていれば、チラシなど撒く必要もない。またチラシを配っていたのが、白衣の(中年の)女性だと言う事は、おそらく施術されるご本人。しかも年齢からすると、「雇われている」人というより、オーナーご本人かあるいはその共働きの配偶者なのかもしれない。アルバイトを雇う余裕までないのだろうか、などと想像してみたりする。
「てもみん」のようなチェーン店なら、アルバイトにやらせるだろうから、恐らくは独立系の個人事業者なのだろう。まだオープンして間もないのだろうか?駅前という事は、すぐ近くに、すなわち駅ビルなどの周辺に店舗があるのだろうか、それとも少し離れた住宅地だろうか。住宅地であれば、この時間(午後3時頃)に配っているのは何か戦略的な意図があるのだろうか、それとも単にお客さんがいなくて暇なのだろうか。どうせならサラリーマンをターゲットにし、朝の通勤時間帯にやっても良いのではないだろうか。この時間だと、お客さんが来たら留守番からすぐコールが来て店に戻るのだろうか。あれこれ想像が膨らむ。
京浜東北線に乗り込む頃には、「チラシをもらっておくんだった」と後悔していた。そうすれば、あれこれと想像した事に、ある程度の答えが得られたはずである。いつもはゴミになるから受け取らないようにしているチラシ。受け取るのは、ティッシュ入りのものだけ(ティッシュ入りは我が家の奥様に、「とにかくもらえ」と厳命されているから条件反射的にもらっているのである・・・)。今度からもらうようにしようと思う。
チラシをもらう事の効能は何だろうと次に思い巡らせる。まず上記のような想像の答え合わせができるだろう。それに例えその店に行かなくても、もらうだけでも配っている人は喜ぶかもしれない。長い時間配っていて、手にとってくれる人が少なければ、配る人の精神的な疲労も大きいかもしれない。さり気ないゴミ拾い以外の「一日一善」にしても良いかもしれない。
そう思うと、よく我が街の駅頭で配っている政治家のチラシも、気になる政党以外にももらう方が良いかもしれない。たとえそれが嫌いな共産党であったとしても。という事を考えていたら、次の日その共産党の方がさっそくチラシを配りながら演説をしていた。「ブラック企業を規制します」というチラシだった。
「サービス残業代は“倍返し”よっ」と「雇用のヨーコ」という名のキャラクターが宣言している。結構面白い。
「ブラックな実態を公表させる」
「パワハラをやめさせる」
と威勢が良い。
「どうやってブラック企業を見つけるのだろう?」
「生きがいを感じて進んで長時間労働している人はどうするんだろう?」などと思考は広がる。毛嫌いせずにチラシをもらってみたら、案外ちょっとした娯楽になったと気がついた。
振り返ってみても、「思考の記録」なんて大げさなものではない。タイトルにある通り雑感記録なのであるが、そんな事もあとで読み返してみると、自分でも楽しめたりする。やっぱり、何とか時間を確保して、この「趣味」に没頭する一時を確保したいと思うのである・・・
【本日の読書】
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