お手伝いさせていただいている母校の財団法人。ここが主催している社会人向け講座「寺子屋小山台」のイベントとして、母校の先輩である菅直人元総理をお招きしての講演会があった。参加者は寺子屋小山台の卒業生プラス関係者で、総勢60名程度。少人数で密度の濃い一時を味わった。
内容は1時間の講演と1時間の質疑応答。そして懇親会という流れ。1時間の講演では主に原発問題と再生エネルギーについてのお話。ご自身、これからの政治テーマとして力を入れているようであり、熱の入ったお話を聞く事ができた。
菅総理と言えば、今でも悪評が高い。マスコミでは散々批判されてきたし、今でもされている。「メールが100万通来ればそのうちの999,999通は批判だ」と自虐的に語られていたが、ご本人もよく自覚されている様子。ただ、「もともとマスコミ情報は偏見に満ちていてそのまま信用するには値しない」と考えている我が身としては、自分自身の目と耳で判断する良い機会だった。
脱原発という事では、私自身も強力に賛成しているので主張するところに異論はなかった。孫正義さんとともに、頑張っていただきたいと素直に思う。質疑応答では、プライベートな部分の披露もあって楽しめた。生協を利用しているという話には、我が家の奥様も「毎週マークシートでチェックしているのかしら!」と驚いていたほどだ。
「日本の総理大臣は国会に拘束される時間が長すぎる」という話は、マスコミを通しては聞けない話だ。そのために外交などに十分な時間が割けないのだと、イギリスの政治を例に説明していただいた。これは菅総理に限らずの問題で、「自民党も良く分かっているはずだから、今後どちらが与党・野党になっても配慮すべきではないか」というご意見であった。今後そうなっていくのかどうかは興味深い。
懇親会ではみんな記念写真を撮りまくる。
一人輪の中心で元総理もなかなかのご機嫌。
持参したipadでホームページの説明などをしていただく。
フェイスブックはやっていないそうだ。
一緒に来ていた秘書の方にも話を伺う。
メールやFAX、電話などの「声」はかなりのものらしい。
事務所に来るものだけでも、メールは1日あたり「万単位」だという。
しかし考えてみれば、それだけ関心が高いとも言えそうだし、国民の政治参加意識も高まっているのだろかとふと思う。
賑やかな会場で飲み食いせずにいたのがSPの方。
ビールを勧めてみたが、さすがに断ってきた。
ならばとソフトドリンクの勧めにも、「トイレが近くなりますから」と断られた。
SPのバッチをつけてつかず離れずの状態。
あまり話しかけても迷惑そうだったのでほどほどにした。
「民主党は消費税を上げる前にやる事があるのではないか」
参加者からずはりと質問が出た。それについては、マーケットによる(国債)金利上昇リスクが待ったなしという説明であった。異論はあるが、それはそれで一つの考え方だ。
せっかくの機会だし、聞いてみたい事は他にも山のようにあった。民主党の事、小沢さんの事、対米・対中関係の事、総理大臣としてやりたい事はできたのか、何ができなかったのか、日本の進む道は・・・少人数の会で密度が濃かったと言えど独り占めというわけにもいかず、次の機会があればまたお楽しみといったところだろう。
せっかくの母校の先輩だし、脱原発というところでは大いに賛同できるし、これからそういうところで応援しようと思うのである・・・
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