2011年11月2日水曜日

何が情けないって

先日の事だ。
いつものように仕事から帰ってくると、珍しく娘が部屋に入って来た。
多くを語らず黙ってノートを差し出す。
それは家庭と先生との間でやり取りされる連絡帳。
中を見ると先生からのメッセージが・・・

「今日ある男の子がお母さんに付き添われてきました。学校へ行きたくないという事だったのですが、理由を聞くと○○(娘)ちゃんともう一人の女の子に、「○○」と言われ傷ついたという事でした。~~ご家庭でもよく指導して下さい。」
ありゃりゃと、娘の顔を見ると下を向いてしょげている。

事情を聞くと、多くは語らないものの、そんな大事とは思わず面白半分だったようである。
娘の性格からして意外な気もしたが、どうやらもう一人の子に便乗した形らしい。
娘には相手の気持ちになって考える事の大事さを語って聞かせ、明日学校で謝るとともに、手紙も書きなさいと言ったところ「もう書いた」との返事。

まあそれはそれで良しとして添削だけした。
悪気はなくとも相手は深刻に受け止める事もある。
言われた言葉の重みは、言われた者にしかわからない。

実は私にも同じような経験がある。
小学校4年の時に、前の席に座っていた女の子にチョッカイを出して、出し過ぎて翌朝その子のお母さんから電話がかかって来てしまったのだ。
母に怒られたが、それよりなによりバツの悪さの方が強かった。
ちなみに2年後、その子に告白して見事ふられた。
中学に進んだあと、3年間同じクラスという憂き目にもあった。
今あの子はどうしているのだろう・・・

娘に対してはそんな事もあって、叱りはしなかった。
十分身に沁みているだろう事は、自分の経験と様子とでわかったからだ。
ただ一応、観たいと言っていた映画禁止の罰は与えた。
それ以上は咎めないつもりだ。

それはそれなのであるが、どうも後味がしっくりこない。
そもそもであるが(子供には絶対に言えない事であるが)、「女の子にからかわれた」と言って「学校に行きたくない」とほざく男というのは一体どういう事だ、という思いがある。
よそ様の息子だから大きな声では言えないが、我が息子がそんな事を言ったらケリ飛ばしてやるだろう。まさか女の子をひっぱたいて来いとは言えないが、まあ悪口を言い返して泣かせて来いくらいは言うだろう。いくら小学生とは言え、今から情けなくて先が思いやられる。

最近は女の子の勢いを感じる事が多い。
お手伝いしている教育財団の留学生面接でも、合格者の上位は女の子ばかりだし、今や女高男低の感はあちこちで強い。しかし、だからと言ってこれは話が違う。もっとしっかりしないと、日本男児は本当にどうなってしまうのだろうと心配になる。せめて我が息子だけは、しっかり教育しようと心に誓ったのは言うまでもないのである・・・



【本日の読書】
スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション - カーマイン・ガロ, 外村 仁 解説, 井口 耕二  悪の教典(上) (文春文庫) - 貴志 祐介














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