2009年11月2日月曜日

続・秋の日雑感

 昨夜、我が母校(大学)のラグビー部通信で、公式戦3連勝のニュースがOBの間に流された。これで今シーズン成績は3勝2敗。あと残り2試合に勝てば、史上初の対抗戦2位となり、入替戦出場となる。しかもその可能性はかなり期待できる。これは応援に行かねばなるまい、と心に思う朝であった。

 そんな朝の西武線が10分程度遅れた。朝の10分は貴重とはいえ、それでもたかだか10分だ。私にしてみれば「10分間本を読む時間が長くなってラッキー」でしかない。だが改札のところで駅員さんに「遅延証明書」をもらっている人がいた。感じた事は二つ。「そんな必要があるんだ」という事と、「10分程度の遅れで遅刻なの?」という事だ。

 私の職場にも始業時間というものがある。だから遅刻する場合は事前に連絡しておかないと回りに迷惑がかかる。でも何も証明書をもらう必要までない。証明書が必要だという事は、「それだけ信用がないのか?」と思えてしまう。もっともタイムカードで出退勤を管理されたりしていたら、遅れた日の証明としているのかもしれない、などと想像する。

 そんな事よりも10分くらいで遅刻するような出勤はいかがかと思う。30分くらい前に出勤するのは当たり前のような感覚が私にはある。電車だっていつも遅れないとは限らない。諸々に備えて30分くらい早目に出勤してもいいのでは、と思う。何も仕事をしろとは言わない。新聞読んでたっていいではないか。世間的にはそういう感覚は受け入れにくいのであろうか・・・

 先週末は外出して気持ちの良い日差しの中歩いていたら、突然若い女性に話しかけられた。
「新人研修で名刺の交換をさせてもらっているのですが・・・」
きちんとしたスーツを着て感じの良い子だった。私も男だからつい、「名刺くらいは」と脳裏を過ぎったが、次の瞬間には反射的に断っていた。たぶん、うっかり交換なんぞしようものなら、あとでセールスの電話がかかってくるに違いない。長く社会人生活を送っていると、どうしても「そんな話には裏がある」と当たり前のように考えてしまう。そういう世の中が悪いのか、素直に人を信じられない自分がひねくれているのか?道端の募金活動でさえ、素直に協力できない自分なのである・・・

 そのあと稲毛からタクシーに乗った。稲毛と言っても東京寄りの千葉だし、田舎というほどではない。ところがその運ちゃん、いかにも田舎の素朴なおっちゃんという感じであった。そしていろいろと話しかけてきた。悪い気はしない。感じよかったので、帰りもそこのタクシーを呼んだ。

 帰りの運ちゃんも人のいいおっちゃんだ。ここは良い会社なのかもしれない、などと思う。ふと窓に張ってあるカード会社のシールに目が行った。それを見て、「最近はカードも使えるんですね」と聞くともなしに聞いてみた。「いえ、使えません」ときっぱり。

 「なんだ看板に偽りありか」と思うと、そんな私の心中を察したのであろうか、運ちゃんが続ける。「いえね、相方は使っているみたいなんですけどね、ここにほら、機械もあるんですよ。でもね、私使い方わからないんですわ、ワッハッハッハ」
実に朴訥とした運ちゃんだ。苦笑いしながらタクシーを降りた。

 11月である。これから日一日と寒さに向っていくわけである。まあ寒いのも日本の四季のうち。終わりゆく秋とともに日々楽しみたいと思うのである・・・


【本日の読書】
「現代の経営戦略」大前研一
「できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法」松永暢史

    

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