いよいよ衆議院選挙が目前に迫って来た。個人的には二十歳になって選挙権を得て以降、何回かの例外は除いて真面目に投票に行っている。支持している政党や人はその都度変化していて、どこかの政党の固定支持者というものではない。それゆえだろうか、毎回よく考えているつもりではあったが、「なんとなく感」もあるところ。そんなわけで、今回改めて冷静に比較してみることにした。
私の選挙区は東京9区。小選挙区では4人の候補が立候補している。
候補者名
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所属政党
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現職
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すがわら一秀
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自民党
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衆議院議員5期目
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高松さとし
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希望の党
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練馬区区議会議員
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原純子
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共産党
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党国会議員元秘書等
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前田吉成
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無所属
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元警備員
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「4人しかいない」という事実に寂しい思いがするが、「期待していた」風見鶏議員木内孝胤氏が何と8区に転出してしまった。たぶん今回新たに立候補する候補者との調整なのだろうが、あまり自分の選挙区にこだわりを持っていないのだと思う。「らしくて」いいなと思う。
その中で誰を選ぶかというと、やはりすがわら一秀さんだろうか。4人目の方は何かの記念かもしれないから比較候補にも入らないが、原純子さんはもらったパンフレットによると共産党の公約そのままで、特に惹かれるところはない。高松さとしさんは家が近所で親近感があるので、迷うところではある。
すがわらさんと高松さんはともに「大江戸線」の延伸を公約に挙げている。ともに選挙区を意識してのものだと思う。基本的に国会議員は国政優先でやってほしいが、地元も多少は意識してほしいところ。その点、「7つの約束」のうち国政に関するものが1つしかない高松さんはやはり現職の区議会議員だからだろうか。地元的にはいいが、国政に出るなら目線を上げてほしいところである。その点、すがわらさんは「10の約束」のうち地元は1つだけなのはさすがバランスがいい。中でも「議員定数削減」は期待したいと思う。
比例代表区の政党は、「何となく自民党」なのだが、改めて感心のある公約を比較してみた。
憲法改正
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原発
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消費税
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興味のある公約
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自民党
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○
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○
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予定通り
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外交等実績
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希望の党
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○
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×
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凍結
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道州制
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共産党
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×
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×
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中止
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税制改革
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日本維新の会
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○
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?
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予定通り
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株式会社の農地保有
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私の希望
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○
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×
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凍結
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甲乙つけがたし
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ちなみに「民進党の残骸」、「自民党と同じ」公明党、その他のよくわからない党は検討対象外とした。「改憲」「原発」「消費税」で比較すると、何と一番近いのは希望の党だった。これだけで決めるかどうかはわからないが、「何となく」ではなく、自分なりに根拠をしっかり持ちたいと思う。
あれこれ比較してみて1つ気づいたことがある。それは比例代表の候補者リストを見ていてなのであるが、我が9区の候補者3名はいずれも比例候補者の上位に名前があるということである。ということは、たとえ小選挙区で負けたとしても政党の得票率によっては比例で当選する可能性があるわけである。あれこれ悩んでみたところで、結局みんな当選という可能性が高いと思う。
これはこれでいいのかもしれないが、個人的にはこうした「重複」制度は廃止すべきだと思う。名前の売れていないうちは党の庇護の下で比例代表で議員となり、その後実績を積んだら名前で勝負というのがいいと思うが、我が身可愛い議員さんにとってはそれはやりたくないのかもしれない。それに是非実施してほしいのは、「比例で当選した議員は離党したら議員資格を失う」制度だ。比例で当選したのに平気で離党し、議員を辞めない人を見ていると、「国民はあなたを選んだのではない」と言いたくなる。政治家には是非とも「筋」を通してもらいたいと思うのである。
何はともあれ、来週までにしっかりと考え、投票に行きたいと思うのである・・・
【今週の読書】
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