最近仕事である僚友店の担当者と頻繁にやり取りをするようになった。こちらから事務対応をお願いするのだが、その担当者は実に気持ちよく引き受けてくれる。モノによっては面倒なものもあり、担当者によっては電話口から面倒だという気持ちが伝わってくる人もいるのだが、この人はまったくそんな事もない。いつも気持ちよく仕事を引き受けてくれてありがたいのだが、自分は果たしてどうだろうかと我が身を振り返ってみる。
なるべく、頼まれれば気持ちよく引き受けているつもりではある。仕事を頼む時は丁寧にお願いし、相手がミスした時も、最終自分がチェックしているのであなたの責任ではないと言うようにしている。事実、自分のミスなら許せるが、他人のミスだとやはりいい気がしない。ならみんな自分のミスにしてしまうようにすればいいと考えている。
そんな風に考えられるようになったのも、社会人になってからだ。学生時代から比べると、随分成長したものだと我ながら思う。「性格は変えられないが、対応は変えられる」とは、いつだったか研修で教えてもらった言葉だが、それを聞いて随分楽になった記憶がある。
自分の元々の性格はと言えば、人と関わり合うのがあまり好きではなく、どちらかと言えば孤独を好む方だ。真面目だが明るくバカになりきれないところがある。一人で音楽を聞いて鼻歌を歌うのは好きだが、みんなでカラオケに行くのはゴメンだ。大勢でワイワイやるより、数人で静かに語り合うのが好きだ。そんな自分の性格は親父譲りだと思う。
子供たちを見ていると、そんな私の性格を長女は多少受け継いでいる。群れる事を良しとせず、自分の好きな世界がある。孤独にも耐えられる。傍から見ていると、心配になる部分はあるが、カラオケは好きらしく、よく友達とつるんで行っているようだから、少しは安心できるかもしれない。
息子はと言えば、誰の性格を受け継いだのか、クラスではひょうきん者で通っているらしい。「面白いのよ」と担任の先生のお墨付きも得ている。お姉ちゃんに比べたらだいぶズボラなのであるが、家族内でもずっとしゃべり続けているし、愛すべきキャラクターだ。友達にも愛されるのではないかと期待している。
どちらが良いとは思わないが、やっぱり息子のように明るい性格の方が苦労しない気がするし、それは間違いないだろう。「笑う門には福来る」とも言うし、仕事をしていても、明るい人にはモノを頼みやすいし、ミスしても許してもらいやすいだろう。従兄弟にもそんな明るい性格の者がいるが、やっぱり友達は自分よりたくさんいるようだ。
それはそれで羨ましい限りだが、ではこれからそんな明るい性格になれるかと言えば、確実に無理だ。やっぱり性格は変えられない。娘も100%私の性格を受け継いでいるわけではないから、多少は安心だ。だが、やっぱりこの世は人と人との関係で成り立っている。時によっては対応は変えていかないといけない。相手が気分良く自分と付き合ってくれるような対応を心掛けないといけない。いずれそんな事も子供たちには教えたいものである。
とは言え、自分のこの性格を愛する事ができるのも自分だけ。ずっと付き合ってきたし、これからもずっとこれでやっていく。周りの人に対する対応には気をつけながら、愛すべきこの自分の性格と末永く付き合っていきたいと思うのである・・・
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