2013年9月23日月曜日

小田原ツアー

 3連休の中日。
やっぱり家でゴロゴロというのも具合が悪い。と言う事で、以前息子が行きたいと言っていた小田原城見学に行く事にした。息子は、今歴史モノにハマっていて、特に戦国時代から江戸時代にかけての歴史に興味があるようである。今年に入ってNHKの「八重の桜」を毎週観ていて、城としては会津城の方に興味を惹かれているようであるが、今回は小田原にした。

 それに対し娘は、城などに興味はない。興味があるのは、グルメ。息子ばかり優先するわけもいかず、食べる方も探さないといけない。と言っても、実は我が家は食べ物に関してはグルメのママが黙っていても探してくるから悩む必要はない。そして選ばれたのが、「かまぼこの里」

 ここはかまぼこの鈴廣が運営しているようで、かまぼこ博物館があったりして、時間を潰せるようになっている。その見学と「えれんなごっそ」というバイキングレストランでのランチで、娘と妻の方は満足。そして息子は小田原城。
そういう段取りであった。

 しかしながら、物事は必ずしも予定通りに運ぶとは限らない。ある程度予想していたとはいえ、それ以上の渋滞が予定を狂わせる。自宅から小田原まで、順調に行けば車で2時間弱。プラス1時間を加えて考えていたら、さらに1時間余分にかかる。さらにレストランはランチのピークタイムで、ここでも待ち時間が発生。結局、これで「見学」タイムは消失してしまった。

 バイキングレストランは、やっぱりかまぼこが豊富。一応地産地消という謳い文句はあるが、あまり意識せずに食べる。あれもこれもといつものように食べる。そしてビュッフェではいつもそうであるように、食べ過ぎてしまう。

 気がつけば、のんびりしていると小田原城も見学が終わってしまうという時間。急いで小田原城へ向かい、天守閣へと登る。と言っても、遥か聳え立つというものとはほど遠く、実にこじんまりしている。かつては難攻不落と言われ、豊臣秀吉も簡単には落城させられず、長期戦覚悟で北条氏討伐を行ったと言われているようなイメージは受けない。
 息子もそんな感覚を持ったようなのであるが、城というものは天守閣だけではない。周りに水を満たした堀があって、門がある。そこから次の門は、向こう側にあったりと入りくり、まっすぐ天守閣には進めないようになっている。いわば、全体が一体となってはじめて防御陣地としての城になるというような事を息子に説明する。

 それでも天守閣に登れば、眺めは格別。足元には新幹線も通る小田原駅があれば、山々も見えるし、太平洋も一望できる。昔の人が今のこの眺めを見たら卒倒するかもしれないと思ってみたりもする。豊臣秀吉がこの城を包囲したのは、天正18年(1590年)。同じ天守閣から時の城主である北条氏直は、包囲する豊臣方の大軍を見ていたのであろう。絶望的な気分だったのかもしれないが、423年後のこの景色は想像もし得なかっただろう。

 肝心の長男は、そんな鑑賞よりも刀などのお土産の方が気になったようである。展示物もいろいろあったのであるが、あまり興味をそそるものはなかったようである。あっという間の閉館時間。本当は、「ヨロイヅカファーム」なるところへスイーツを食べに行く予定だったのであるが、さすがに昼の食べ過ぎが効いて、誰からも希望は出ず、今回は素直に帰路につく。

 それにしても往復の渋滞はさすがにくたびれる。何か対策はないものかと思うが、みんな考える事は一緒だから仕方ない。考えてみれば、グルメも城も家族の楽しみであるが、パパの好みはどこにも入っていないなぁと今さらながら思う。まぁそれも仕方あるまい。
みんなの笑顔がパパの希望。それで我が家が平和なら、それで良しとしようと思うのである・・・
   


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