2009年6月8日月曜日

回転寿司考

我が家はみんな「寿司好き」である。
何かあればちょくちょく行っている。
と言っても、行くのはいわゆる回転寿司である。

回転寿司と一言でいっても、最近はいろいろなチェーンができていて、味も20数年前のような「安かろう、まずかろう」ではない。
房総や伊豆などに旅行に行った時など、地元でも評判の回転寿司に行ったりするが、味も美味しく、今や完全に寿司業界の主流と化している。

我が家では親のお気に入りは「がってん寿司」に「銚子丸」、それに大阪の「函館市場」がトップ3である。
値段はちょっとお高め(家族4人で8,000~10,000円)ではあるが、美味しいので気に入っている。
一方、子供たちの人気はなんと言っても「くら寿司」だ。

 「くら寿司」は格安系だ(家族4人で5,000円弱)。
何と親孝行な子供たちだと思われるかもしれないが、その人気には当然ながら理由がある。
それは「びっくらポン」というゲームである。
食べ終わった皿をテーブルに設置されている回収口に入れると、5皿ごとにルーレットが回る。
当たればガチャガチャのようなおもちゃが出てくるという仕組みだ。
子供たちはこれをやりたがる。

 そしてこれはとても優れたシステムでもある。
回転寿司では「食べ終わった皿を数える」という作業がある。
「がってん寿司」他トップ3では、皿ごとに値段が異なるため、数えるのも大変だ。
それをお客に楽しみながらやらせてしまうのだ。
一皿すべて100円にする事でそれを可能にしている。

 更に最後に4皿残ったとすると、子供たちはもう一回やりたがるので必然的に一皿よけいに食べる事になる。薄利多売型ビジネスでは、「ついで買い」の誘発は必須であるが、この「あと一皿」を食べさせるところがよくできている。オーダーもタッチパネルでスムーズである。この点でも同じ格安系の「あきんどスシロー」が、インターフォンのオーダー方式なのに比べると、繁忙時にインターフォンの応答が遅れるという客のストレスを回避するもので、やっぱり優れている。上場して集めた資金をうまく知恵を活かした設備投資に活用して、顧客の支持を集めているようである。

 週末ともなればどこの回転寿司も大混雑である。この回転寿司の登場ですしを頻繁に食べられるようになり、日本の寿司文化の発展に回転寿司の果たす役割は大きくなっていると言える。我が家も子供が小さいうちは銀座の寿司屋でにぎりを食べるなんて夢のまた夢(大きくなってついて来られたらよけいたまらないが・・・)。当分の間は回転寿司のお世話になる予定である。

 美味しいものをより安く提供していただけるよう、各チェーンには頑張ってもらいたいと思うのである・・・
     
     

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