この週末、珍しく時間に余裕があって、何気なくTVerでやっていた「ザ・ノンフィクション」という番組を見てしまった。その回のテーマは「結婚したい彼と彼女の場合 令和の婚活漂流記2026」というもの。見始めたら面白くて前後編見てしまった。内容はタイトルの通りで、結婚したいと結婚相談所を通じて婚活をする31歳の男性の姿を追うものであった。31歳と言えば私が結婚した年である。そこに登場する男性は、おそらく女性と付き合った事がないのだろうと思われるが、涙ぐましい努力をしている。
彼には結婚アドバイザーの女性がついており、そのアドバイザーは力を込めてサポートしていく。それには厳しい現実も伝えないといけない。介護職についているその男性に年収370万円は、結婚相談所に登録する男性の平均400〜500万円よりも下であることを告げ、服装や髪型を直させ、お見合いの結果を厳しくフィードバックする。男性もそのアドバイスに素直に従う。転職して年収を上げ、髭脱毛までする。年上で自分よりも年収の高い女性には、家事はすべて自分がやって支えるとまで宣言してアプローチする。それでも男性は相手から選ばれない。
見ていてその努力に感心するものの、何となく違うように思えてならなかった。彼は相手の女性に合わせようとするばかりで、何か芯に自分というものがないように感じられたのである。もちろん、女性アドバイザーのアドバイスも大事であるが、私だったら脱毛などやらないし、転職も婚活のためならやらない。その昔、「優しい人が好き」という女性の言葉を受け、優しくしてもその女性から好かれることはなく、逆にその女性は全然優しくない男を好きになってしまったりするという話を聞いた事がある。それと似ている。
彼は結婚相談所で紹介された女性から軒並み「いい人」という評価を得ている。しかし、「いい人」は褒め言葉ではあってもその言葉の裏には「それ以上ではない」という意味が隠れている。思うに彼に必要なのは、「自分はどういう男なのか」という確固たる信念であろう。仕事も年収は低いかもしれないが、こういう考えがあって生き甲斐を持ってやっているという意思が伝われば問題にはならないと思う(それを問題にするような相手ならこちらから断れば良い)。相手に好かれようとするばかりで、自分はどういう人間なのかがないように思えた。
その昔、決していい男とは言えない友人が私の知人の女性といつの間にか婚約していて、驚いて尋ねた事がある。その友人は、自分はこれまでも女性にモテる事はなかったし、これからもその自信はないが、これと決めた女性だけなら落とせる自信はあると語ってくれた。それは自分の人生を賭けて口説くからだという事であった。それは決して相手に合わせるという意味ではない。その信念で猛アタックして口説き落としたそうである。私も若い頃は決してモテた方ではなく、むしろ枕を涙で濡らした経験の方が多いが、その考え方には共感している。
私もプレイボーイのようにどんな女性でも口説き落とせるという事はなかったが、本当に惚れたたった1人の女性ならかなりの確率で口説き落とせると思う。それは一時ベッドを共にするのではなく、生涯を共にする女性である。まぁ、それはさまざまな経験を経てきた今だから言える事で、若い頃にそういう考え方が持てていたら私の人生も違ったものになっていたかもしれない。結婚前の時間に戻れるのであれば、その言葉を証明してみせられるのにと思う。つくづく、人生ってうまくいかないものだと思えてならない。
番組に登場した男性が今後良縁に巡り会えるかどうかはわからない。番組の放映には間に合わなかったが、いい人そうだっただけに努力が実ればいいなと思う。仮に結婚したとしても、私のように別居という結果になるかもしれず、結婚生活はその維持も難しいと思う。それでも結婚したこと自体に後悔はないし、番組の男性も望んでいるのであれば結果はともかくとして結婚を目指すのはいいと思う。人のこともさることながら、自分の老後をどうするか。それをこれからじっくりと考えたいと思うのである・・・
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| ANURAG1112によるPixabayからの画像 |













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