その一言で、励まされ
その一言で、夢を持ち
その一言で、腹が立ち
その一言で、がっかりし
その一言で、泣かされる
ほんのわずかな 一言が
不思議に大きな 力持つ
ほんのちょっとの一言で
道灌山幼稚園 高橋系吾
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オバマ大統領が誕生して半年が過ぎた。
オバマ大統領と言えば、かねてからその演説が名演説として評価が高かった。
まじまじと聞いた事はなかったが、このたび「オバマ演説集」(CD付き)を聞いてみた。
対訳付きの英語なので、ヒアリングの練習にもなる。
意味は別として声の質といい、雰囲気といい、さすがだと感じる。
内容がわからない人でもその迫力は十分感じ取れるはずだ。
アメリカはディベートがさかんな国であるから、こうした演説もトレーニングするのだろう。
とにかくパワフルで引き込まれていく。
日本の政治家と比べると圧倒的な差がある。
人を惹きつける演説というのは、そうした外側の要素もあるが、やはり内容だ。
一言で言えば聞く者の心を震わせるものだ。
『リベラルなアメリカも保守的なアメリカもありはしない。
あるのはアメリカ合衆国だ。
黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン系のアメリカもアジア系のアメリカもない。
あるのはアメリカ合衆国だ。
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イラクにおける戦争に反対した愛国者もいれば、それに賛成した愛国者もいる。
我々は一つの国民であり、我々みなが星条旗に忠誠を誓い、我々みながアメリカ合衆国を守っているのだ!』
仲間に団結意識を持たせる言葉はやっぱり心が打ち震える。
学生時代、ラグビーで重要な一戦の前にはみんなで円陣を組んだ。
そしてキャプテンが仲間に語りかけるのだ。
名演説とはほど遠いが、それでも「やる事はやった、みんなを信じるから最後まで死ぬ気でやろう!」という内容の言葉に涙が溢れるほど気合が漲ったものである。
言葉にはそれだけの力があるのである。
そしてやはり高い理想。
自分たちが果たすべき高い理想を目指そうという内容も然りだ。
『世界中が我々に注目している。
我々がどう振舞うのか、何を語るのか、お互いにどう接するのか・・・
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我々は、国際社会を先導して、21世紀の共通の脅威であるテロ、気候変動、大虐殺や病気に立ち向かう事ができるのか?
恐怖や貧困から逃れたいと望む海の向こうの疲れ果てた旅行者たちに対して、我々はメッセージを送る事ができるのか、アメリカ合衆国こそが現在も、そしてこれからもずっと、最後にして最良な地上の希望だと。
我々はこう言う、こう願う、こう信じる、
Yes,we can!』
ジョン・F・ケネディの有名な『国家が我々に何をしてくれるかを問うのではなく、我々が国家に対して何ができるのかを問おう!』という言葉も人々の心を動かした。
ケネディの再来と言われるほどのスピーチという評判もなかなか頷けるものがある。
願わくばこうして呼び起こした熱狂を覚まさないように、アメリカを導いてほしいものである。
そして願わくば我が国にもこうやって大衆の心をがっちりとリードするような政治家が現れてほしいと思うのである・・・