この週末は統一地方選があった。選挙権を得て以来、基本的には毎回きちんと選挙権を行使してきており、おそらく投票参加率はこれまでで9割近いと思う。そんな「真面目な」有権者であるが、今回は前日の土曜日に期日前投票をしてきた。基本的には選挙当日に行くことにしているので、期日前投票は久しぶりの事で、記憶にある限りでは独身時代に1度やったことがあるくらいだと思う。あまり人はいないのかと思いきや、意外と来ている人が多くて驚いたところである。
期日前投票をしたのは、選挙日当日都合が悪かったからであるが、都合が悪かったのは私ではなく、実は娘である。18歳になった娘は晴れて今回が初投票。ところが選挙日当日は友達と遊びに行く約束があるとか。せっかくの初選挙だし、期日前投票をしたらと誘ったら思いがけず、「そうする」という答えが返ってきたのである。でも初めてだし、とブツブツ言うので、「ベテラン」のパパが同行することにした次第である(ちなみにママは今回も不投票である)。
年頃の娘と父親というのは、世間では微妙な関係にあるらしいが、幸い我が家では幼少期から一貫して大きな変化はない(さすがに「パパ大好き!」とは言われなくなったが・・・)。ただ、油断は大敵なわけで、せっかく娘が一緒に行くと言っているわけであるから、急遽ラグビーの練習をボイコットして同行した次第である。その裏には、もしかしたらこれが娘と一緒に行く最初で最後の選挙かもしれないという思いもあった。思えば前回一緒に行った時は、体育館の入り口で娘はストップを食らったのであるが、今回は晴れて堂々と会場入りできたわけで、感慨深いものがあった。
期日前投票と言っても、特に何か変わった点があるわけでもない。ただ、用紙に住所・氏名と当日投票できない理由を書くだけである。区議会議員選挙の場合は、いつもあまり深く考えずに投票しているので、今回も某政党という理由だけで名前を書いて投票してきたのである(残念ながら落選してしまったが・・・)。投票率は我が練馬区で41%であり、世間的には(我が妻のように)無関心派が多数のようである。
そもそも区議会議員がどんな仕事をしているのかは、あまりよくわからない。必要な理由としては、条例の制定ぐらいじゃないかという気もする。であるにもかかわらず、政権政党の批判だとか反原発だとか、あきらかに国政レベルの話を熱弁している候補がいたりして、ちょっと違和感を感じたりすることがある。正直言って、国政レベルには関係ないだろうと思うから、あまりしっかり関心を持って見ていないところがあって、ちょっと反省すべきかもしれないとは思う。
とは言え、選挙活動中は絶対支持しない候補でもチラシは受け取ったりする。どんな主張をしているのか興味深いからである。だからたとえ共産党の候補でもチラシを受け取っている(それで勘違いされて握手されたりするのであるが・・・)。他の選挙区では、友人・知人が立候補していて、みんな当選していたから喜ばしい限りである。今度議員としての活動内容を聞いてみようかと思う。たぶん、我々の見えないところでいろいろと働いているのだろう。
私も、選挙権を得て初めての選挙は嬉しかったことを覚えている。娘もそうだろうと思うし、みんなそうではないかと思う。しかし、人間は当然に与えられたものにはありがたみを感じなくなるもので、その結果が投票率41%という誠に嘆かわしい現状になっているのだろう。かつては選挙権を要求して流血事件になった歴史もあるわけであるし、日本でも女性に参政権が与えられたのは戦後のことである。もっと我々はありがたみを持たないといけないのである。娘にはママを見習うことなく、今回の喜びをずっと持ち続けていて欲しいと思う。
【本日の読書】
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