2015年10月4日日曜日

ワールドカップ2015

 ラグビーのワールドカップが盛り上がっている。ジャパンが初戦で世界ランキング3位だった南アフリカ(9/28時点で5位に転落済)を破るという予想もしなかった事態に、国内では一気に火がついた感がある。まさに、「勝てば官軍」なのだと思わざるを得ない。こうして、国内で注目を浴びれば、それが裾野の広がりにと繋がり、いずれ実力も底上げされるだろうと期待してしまう。
 
 第2戦のスコットランド戦は負けてしまったが、本来「少しでもいい試合ができればいいな」という気持ちの試合が、「勝てるだろうか」という期待に変わったのも、初戦の効果だ。それにしても、国内の「手のひら返し」には苦笑してしまう。初戦の前は、「ワールドカップって何の?」という無関心が支配していたのに、南アに勝った途端、第2戦は生放送になったし、スポーツ新聞やニュースの報道など、あらゆるところで話題になっている。さも「始めから期待していました」と言わんばかりの雰囲気だ。まぁ悪いことではないからいいけど・・・

 昨夜の第3戦は、難敵サモアに完勝だった。ワールドカップ前には、個人的に「アメリカには勝ちたい、できればサモアにも勝ちたい」と思っていたが、そのサモアに対する勝ちっぷりは1か月前からすると驚きである。最後のアメリカ戦は、順当にいけば勝てるだろう。3勝となると、決勝トーナメント進出という夢のような事態になるが、昨夜南アはスコットランド相手に完勝しているし、ポイントからしてちょっと難しそうである。あとはサモアがスコットランドを破るという「下剋上」があればだが、そこまでスコットランドも甘くはないと思う。

 さてそんなジャパンの思いがけない活躍に、すっかり観戦予定が狂ってしまったが、もともとの興味はやっぱり「オーストラリア」、「開催国イングランド」、「ウェールズ」が顔を揃えた「プールA」の戦いだ。当初はオーストラリアとイングランドが決勝トーナメントに行くだろうと思っていたが、何とウェールズがイングランドを破り、さらに昨夜オーストラリアがイングランドを破ったため、イングランドが3位で予選敗退が確定してしまった。開催国の予選敗退は、あまりみな予想できなかったのではないかと思う。

 オーストラリアの勝因は、専門家から見ればいろいろとあるのだろう。だが、個人的にはオーストラリアの「低いタックル」が何と言っても素晴らしかったと思う。特に、「一人は下に、一人はボールに」というダブルタックルが随所に見られた。大男が体を低くしてタックルにいくというのは、理想ではあるものの、「でかい体で止めて終わり」というパターンが多いゆえに(まぁそれで通用してしまうところもある)、感動的ですらあった。ジャパンのディフェンスも同様で、4年前との差を大きく感じる。

 次の興味は、オーストラリア対ウェールズがある。ウェールズは4年前の大会で、感動的なタックルを見せてくれたところ今回も開催国イングランドを破っているし、オーストラリアとの対戦は是が非でも見たいところである。もちろん、ジャパンの最終戦(アメリカ戦)もジャパンの命運を握るスコットランド対サモアもできれば観戦したいところである。問題は観る時間だ。宅建の試験前だし、わかっていたこととは言え、なかなか悩ましいところである。

 プールCとプールDは、ニュージーランド、フランス、アイルランドあたりが順当に決勝に出てくるのだろう。あとはアルゼンチンだろうか。そちらは決勝トーナメントで観戦するとしよう。まだしばらくは、寝る間を惜しんで、録画機能もフル活用して楽しみたいと思う。しあわせな時間がまだまだ続き、嬉しい限りである・・・


【先週の読書】
なぜ今ローソンが「とにかく面白い」のか? - 上阪徹 カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) - ドストエフスキー, 卓也, 原




    

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