2015年7月1日水曜日

あと31年

 厚生労働省から簡易生命表というのが公表されている。これによると、現在51歳の自分の平均余命は31年となっている。つまり、平均すれば82歳まで生きるだろうということである。もちろん、平均だからそれより長くなるかもしれないし、短くなるかもしれないわけである。それはそれとして、あくまでも平均と考えたとしても、31年は短いような長いような感じだ。

 さて、その31年をどう生きるか。昨年、銀行を退職し、中小企業に転職した。一応役員だから定年はない。これが転職のメリットの一つであったが、「会社が潰れなければ」70歳まで働こうと思えば働ける。以前は「早期リタイア」というのがいいように考えていたが、仕事も楽しいし、リタイアもいいけど、楽しく仕事ができるなら、働く方がいいという考えに変わってきている。ならば、80歳まででも働けばいいじゃないかと思わなくもないが、そこは体力がどうなっているかわからない。通勤電車もしんどいかもしれないし、ひとまず70歳としておこうというところだ(住宅ローンも完済予定は70歳の時だし・・・)。

 そうすると、これから何をするべきだろうかと考える。まずはやっぱり健康と体力だろう。以前はあまり気にもしなかったが、この頃ラグビーのシニアチームの練習に行っても、はっきりと体力の衰えを感じるし、これから益々その傾向は強くなるだろう。「健全な精神は健全な肉体に宿る」ではないが、気力を支えるのは体力だ。体力が維持できれば、気力も維持できるし、元気に仕事も遊びもできるだろう。

 先日知り合った人は、銀行から50代後半で転籍し、60歳まで勤務(大体銀行はこういうパターンが多い)。そして定年となり、別の会社に移って5年間財務の仕事をし、65歳で再び定年となったあと、自ら起業したという方であった。「まだ67歳です」と自己紹介していたが、見習いたいものだとつくづく思う。

 こういうキャリアを積むには、普通のサラリーマン的に「やるべき仕事をやっているだけ」という仕事のスタイルでは当然ダメだ。+αのものが必要だろう。楽する事ばかり考えていては、定年が来て「はいご苦労さん」で終わりだろう。先々を見据えて、多少しんどくても手間でも、常に+αの仕事をこなす気概がないといけないと思っている。当面は、会社がつぶれないように土台を作り、欲を言えばもっと大きな会社にすべく尽力したいと考えている。

 ボランティアでやっている財団(小山台教育財団)の方はどうなるだろうか。仕事と家庭以外の『居場所』という意味では大事にしたいところだ。だが、こちらもいつまでもというわけにもいかない。「道を譲る」必要性もそのうち出てくるだろう。もともと地位に固執する性分ではないから、その時がくれば速やかに退くつもりである。そのあとどうするか、は頭の片隅にでも入れておこう。そのうちまた何か見つかるかもしれない。

 もともとそんなに社交的な性格でもないし、これから新たなつき合いを見つけたいとは思わない。今までの友人知人関係を末永く大事にしていくというところだろうか。これまでも人生設計などあまり考えてもこなかったから、「あと31年」と言われても、何か妙案が浮かぶというわけでもない。平凡な一日をより長く、できれば死ぬ直前までボケずにいたいというところだろうか。

 当面は、常に「残り時間」を意識しながらやりたいことをやるようにしていこうと、平凡に思うのである・・・


【本日の読書】
未来予測の超プロが教える本質を見極める勉強法 - 中原 圭介 その女アレックス (文春文庫) - ピエール・ルメートル, 橘明美





 

 

 

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