2010年8月6日金曜日

セブンの息子

5歳の長男と二人で先日の休みの日に「ウルトラマンフェスティバル2010」に行ってきた。
仮面ライダー と並んでこちらも長寿のヒーローモノだ。
最近はテレビでやっていないようであるが、たまにケーブルテレビでやっていたりするから長男も知ってはいる。

行ってみれば子供用の催しもので、ウルトラ兄弟や怪獣たちが展示され、ゲームがあったりショーが開催されたりしていた。
ショーではお姉さんに促されて、子供たちがウルトラ兄弟に声援を送る。
我が長男も、「頑張れ~」と声を張り上げていた。

有料のゲームを見つめていた長男に、「ゲームする?それとも何か買って帰る?」と尋ねると、間髪を入れず「買って帰る!」との答えが返ってきた。
長男が食い入るように見つめたのは人形。
「何個買ってもいいの?」
という問いに、「何個欲しい」と問う。
「4つ」とちょっと考えた末、長男は答える。
う~む・・・

1個840円だから良いかなとも思うが、一気に買え与えるのもいかがなものかと考え、「2つ」と言い渡す。長男もしばし遠くを見つめていたかと思ったら切りだしてきた。
「今家に怪獣がひとつあるでしょ。だからウルトラマンを2つ買って怪獣をひとつ買えば、2対2で戦えるよ!」と。
「なるほど」と感心。
「買って、買って~」とダダをこねるのではなく、冷静に論理的に説得しにきた姿勢に感動。
「さすが我が息子」と思わずOKを出しそうになった。

しかし、こちらもそれに応えるべく、冷静に対応。
「ダメ、2つだけ。それ以上買うと怪獣ママゴンが怒り出すからウルトラマンでは歯がたたないでしょ」と。わかったのかどうかわからないが、長男は納得。
考えに考えてウルトラセブンとウルトラマンゼロを購入した。

何で数多くいるウルトラ兄弟の中から古臭いウルトラセブンなのかと聞くと、「だってウルトラセブンが好きなんだもん」という。
嬉しい事を言ってくれる。私も実はウルトラセブンが一番好きだったのだ。あれはいい番組だった。再放送で何回も観た。
長男にもみせたいくらいだ。
しかもウルトラマンゼロはウルトラセブンの息子なのだという。親子と親子。円谷プロもなかなか味な事をやる。

交渉には負けても2体のウルトラマンを買ってもらってご機嫌な長男。災難だったのは、突然正義のヒーロー2体を相手にしなければならなくなった我が家の怪獣だろうか。嬉しそうに戦わせて遊ぶ長男に、今度はウルトラセブンのDVDを借りてきてみせてやろうかと考えた。私も久しぶりに子供の頃の感動を思い出したくなったのである・・・
(最終回は子供心に切なかったものなぁ・・・)


【本日の読書】
「雨が降ってもよろこぼう」嶋津良智
「日暮らし(中)」宮部みゆき
     
   

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