国内初の格安航空会社(LCC)対応空港として生き残りをかける茨城空港は、中国上海のLCCである春秋航空が茨城─上海線で片道4,000円(1便あたり総座席数の約1割にあたる18席程度)の航空券を販売することで話題になっている。片道4,000円というのは魅力だが、茨城空港までどのくらいかかるのだろう・・・
一方、1978年の成田空港の開港による棲み分けで、長い間国内線専用だった羽田空港が、今年10月に再国際化する。 2002年のサッカーワールドカップ日韓大会開催を契機に、羽田空港と金浦空港を結ぶチャーター便が就航し、現在は上海(虹橋空港)、ソウル(金浦空港)、香港便が定期便に限りなく近い「定期チャーター便」という方式で運行されている。今年10月21日には4本目の滑走路(D滑走路)と新国際ターミナルの併用が開始され、31日には32年ぶりに国際定期便が再就航し、国際線定期チャーター便は定期便に格上げされるという。
これにより、前述の上海、ソウル、香港に加えて、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ホノルル、パリ、バンコク、シンガポール、台北などへも羽田から行けるようになる予定だ。羽田空港は都心からモノレールで約20分で行けるという好立地に加え、新滑走路の新設と新国際ターミナルの開業、P4平面駐車場の立体化(完成)、第2ターミナルビルの増床で利便性はさらに増す事になる。
子供の頃に成田闘争の様子をテレビで見た記憶がある。
あんな思いをして開港したのに、都心からのアクセスが悪く、アジアのハブ空港にもなれないでいる。羽田の沖合への拡張という形になっていたら、あんな無駄なエネルギーを使う事もなかったのにと、なんとなく思う。
我が家も先日成田空港を利用した。
我が家はいつも自家用車で空港まで行く。
近くのパーキングに車を預けるのだ。
大きなスーツケース2つに子供連れとなると、電車での移動はなかなかの負担だ。
片道2時間半のドライブとなるが、そのくらいならはるかに楽だ。
羽田となると確かに都心に近くて便利なのであるが、車となると駐車料金がかかる。
成田だと最安値で一日500円。
先日は6日間で、いろいろ込みで4,000円かからなかった。
羽田だと6日間で13,200円。
高速料金を考えても成田の方が安い。
最近少なくなったが、たまに出張で羽田を使う。
国内の移動では羽田は圧倒的に便利だ。
個人的には、羽田と成田の棲み分けはできている。
しかし、ここ最近羽田も周辺に安い駐車場が登場している。
6日間で8,700円というのもある。こうなると往復の高速代と時間差で(羽田は車で約1時間で行ける)、羽田の方が便利になる。
大阪では伊丹と関空がこの関係にある。
伊丹は府内であまりにも便利だから、廃止されずに残っている。
もう拡張は難しいだろうが、関空の不便さが際立っているから存在意義も大きい。
羽田はどこまで便利になるのだろう。
たぶん、大騒動の経緯もあり、成田廃止という動きにもなりにくいだろう。
それが羽田がますます便利になっていく事に対するブレーキになるのかもしれない。
お役人の考える事はとバカにするのは簡単だが、やっぱり随分と空しい騒動だったと思う。
東京と大阪のそんな状況を横目に韓国やシンガポールの空港は、アジアのハブ空港として高い地位を築いている。失敗はやむを得ないが、肝心なのはその失敗からいかに立ち直るか、だ。ここで成田を切って、羽田を拡大・拡張して日本の玄関にできたら大したものだと思う。
基本的に未来は過去よりも便利な社会であるべきだろう。
空港についてはそんな未来がくるのだろうか。
まあそんな話を家庭でしようものなら、「羽田でも成田でもいいけど、毎年海外旅行に行きたいわねぇ」という声が聞こえてきそうである。便利になってもまだまだ空港は遠そうな我が家の現実なのである・・・
【本日の読書】
「モンスター」百田尚樹
【昨日の漫画】
「マネーの拳⑨」三田紀房
「ONE PIECE ②」尾田栄一郎
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