2009年9月30日水曜日

現代トイレ考

 さすがに期末となると忙しく、ブログの更新もなおざりとなってしまった。ようやく何とか仕事も終え、期末の打ち上げでほろ酔い気分で帰ってきた。期末恒例の挨拶で某役員が、「ゴールという名のテープの裏側にはスタートという文字が書いてある、明日から頑張って下さい」と言っていた。誠にその通りであり、明日からまた始まりなのである。その繰り返しなのであるなぁと改めて思うのである。
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 我が家の4歳の長男、オムツが外れて一人でトイレに行けるようになった時からちょっと気になっている事がある。我が家のトイレは他の家の多くがそうであるように洋式である。そのトイレで座って小用を足しているのである。

 もちろん最初は立つと微妙に背伸びが必要であり、また上手にできないという事情もあり止むを得ないところはあったのであるが、十分可能になった近頃でも三つ子の魂何とやら、である。男子たるもの座ってするとはいかがなものか、と私は思うのでどうも違和感が大きい。もっともママからすると掃除の都合を考えると誠に都合がいいという事らしい。しかし、掃除の都合で座って要を足すなど本末転倒と強く思う。

 そう憤ってみたものの、世の中を見回してみると、「男性の小用スタイル」に関して、TOTOの2004年の調査では「洋式便器に座って小用」の比率は23.7%だったが、今年5月の調査ではその比率が33.4%に上昇していることが明らかになっている。年代別に見ると、30代で30%、40代で36%、50代で41%と、年代が上がるとともに「座る」率が増えてくる。「尿が飛び散らない」「掃除が楽」「姿勢が楽」などがその理由で、この傾向は年々上昇しているというから驚きだ。

 掃除が楽という事については確かに無視できないものがある。男の立場からすると、掃除するのは大概が奥様であるわけで、人に掃除させておいて好き勝手言うというのはもちろん問題だ。我が家でも奥様が丁寧に掃除をしてくれているわけで、その姿を見るとさすがに自然と感謝の念が湧いてくる。だからせめて自分が使ったあとは軽く拭く程度の事はしなければならないと思っている。

 そうした気持ちが生きるのか、最近はトイレ掃除で業績を伸ばしている会社も多い。イエローハットを始めとして社長が率先してトイレ掃除を行って、それが業績好調の一因だとするところが目に付く。やっぱり人の嫌がる事をする姿は心を打つものがあり、そういう気持ちは我が子にもきちんと教えたいと思う。それはそれとして、やっぱり男は立ってするべきものであり、掃除を理由に座ってさせるのは間違っていると思う。掃除の事を考えるのであれば、使った後に拭くよう指導すべきだと思うのである。

 思い返してみれば私の子供の頃は和式が主流であったからこういう心配はなかった。水洗などない時代で、覗き込むと落ちそうな感じからなるべく跨ぎたくないという気持ちが強く、自然と立ってするのが当たり前であった。田舎に行った時などはトイレが離れたところにあり、特に夜などは一人では絶対に行けなかったものである。そう考えると洋式は良いのか悪いのか。

 そんな事を酔った頭で考えた次第である・・・
 

【本日の読書】
「ブラック・スワン上」ナシーム・ニコラス・タレブ
「裏ビジネス 闇の錬金術」鈴木晃
   
   

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