2020年2月16日日曜日

スマホ進化論

世の中にスマホはだいぶ定着してきたと思う。使いこなせれば便利この上ないし、費用も格安スマホが登場したこともあり、もはや「贅沢品」とはいえず、身近なツールになっている。普及率も2019年では85.1%に達しているという。もはや当たり前というより、20代の普及率(91.0%)100%でないのがむしろ不思議なくらいである(4%はガラケーらしい)。そういう私は、2014年にiPhone6を購入して以来、今はiPhoneXSとDignoと公私2台を使い分けている。

そんな中、いまだに頑なにガラケーを使っている人がかなりいる。イノベーター理論によると、新しいサービスや商品の受け入れる人について、以下の5つに分類できるそうである。
1.   イノベーター(Innovators):革新者
2.   アーリーアダプター(Early Adopters):初期採用層
3.   アーリーマジョリティ(Early Majority):前期追随層
4.   レイトマジョリティ(Late Majority):後期追随層
5.   ラガード(Laggards):遅滞層
これに従えば、私は「アーリーマジョリティ」あたりだろうか。そして今ガラケーを使っている人は、「ラガード」に分類されるのだろう(ラガードの割合は市場全体の16%程度らしいのでちょうど一致している)

 高齢者はともかく、若手や中高年でガラケーを使用しているという人は、どういう理由によるのだろうか。会社から支給されているのがガラケーというのならわかる。その逆に会社からスマホを支給されているので、プライベートはガラケーのままという人も然り。「値段」といっても、今や選択次第で月額3,000円未満で利用できるのでそれも当たらない。「必要ないから」というのがたぶん一番ありうる理由なのかもしれないと思ってみる。

 個人的にスマホにおけるラガードの人をどうこういうつもりはない。スマホが良くてガラケーがダメということもない。ただ、仮にもビジネスマンであれば、いまだにガラケーにしがみついている人は、ビジネスマンとして成功するのは難しいだろうと思う。成功とは何を指してということもあるが、簡単に言えば「使えない人物」である可能性が高いということである。なぜかというと、それはやっぱり「好奇心の欠如」に他ならない。

 およそビジネスマンであれば、好奇心の欠如は致命的であると思う。仕事をしていく上で、「創意工夫」は三種の神器の1つだと思っている(残りは「マインド」と「情熱」である)。その「創意工夫」は何にも増して好奇心が原動力だと思う。何事につけ「めんどくさい」と言っている人物には好奇心もないだろうし、仕事上の創意工夫など思いもよらないだろう。そういう人物は言われたことをすることぐらいはするだろうが、言われないことまで先回りしてやるような気の利いたことはできないだろう。

 今、世の中でどんなものが流行っているのか。それは自分の仕事に関係するのか、得意先の仕事に関係するのか、ビジネスマンであればそんなアンテナは持っていないといけない。これだけスマホが出回れば、自分の仕事のお客さんだって当然使っているだろうし、ならば自分たちはどうそれを活かすか。そんなことを考えないといけないだろう。それに新しいものに手を出すということは自分の世界を広げることでもある。そんな好奇心がないビジネスマンが「使えるビジネスマン」になろうはずがないと思う。

もっとも「持っていればいい」というものでも当然ない。スマホでゲームばかりしていたり、漫画ばかり読んでいたり、帰るコールをLINEでしているだけというだけでもダメだろう。それはただゲーム機や漫画本がただスマホに変わっただけであり、家族に言われて仕方なくメールから切り替えただけとも言えるからである。それでも少なくとも「必要ない」と言ってガラケーにしがみついているよりはいいだろう。

 たかがスマホという気もするが、そういう部分に現れてくるものもある。高齢者であっても「自分でも使ってみよう」という好奇心を持っている人は精神的な若者であるが、いまだガラケーで満足している人は精神の後期高齢者と言える。それをダメとは言わないけれど、ビジネスマンとしては致命傷と言える。これからもテクノロジーは進化していくだろうが、いくつになっても「精神の後期高齢者」にはなりたくないと思うのである・・・


Jan VašekによるPixabayからの画像 


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