2011年5月17日火曜日

ハリー・ポッター

長男が今ハマっているのは「ウルトラセブン」だとご紹介したが、長女の場合は「ハリー・ポッター」である。学校でも流行っているらしく、ある日突然「読みたい」と言ってきた。
我が家にもその昔買った第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」があったので、さっそく読ませた次第である。

以来、読み続けて今は第5巻「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を読んでいる。
第1巻を買ったのは、当時ベストセラーになっていたからで、ならばと買って夫婦で読んだのである。しかし、やっぱりなんとなく「お子様向け」の内容に、その時は1巻だけで終わってしまった。映画の方は、さすがに映画好きとして観ているが、本は読んでいない。

長女に言わせるとやはり面白いそうである。
子供にはたくさん本を読ませたいと思っているし、今はそれが「ハリー・ポッター」であろうと構わないと思っているから、夢中になって読んでいるのは好ましい事だと思っている。

こうした物語からはいろいろな影響を受けると思う。

本を読んで場面場面を想像する。
学園モノとしてはセオリー通り仲の良い友達がいて、意地悪な同級生(ボスとその取り巻き)がいる。優しい先生と厳しい先生が出てくる。
ハリーの行動を追う事で、自分だったらどうする、とか喜怒哀楽の感情を共にする。
そうしたものが、長女の人格形成の一部になるかもしれない。

そう言えば、私も長女くらいの年に「アルセーヌ・ルパン」シリーズを夢中になって読んだ記憶がある。図書館で片っ端から借りて読んだものである。
アルセーヌ・ルパンは泥棒ではあるものの、貧しき者からは盗まぬ義賊であり、頭が良くてフランス人なのになぜか柔道が得意で、約束は守り信義に厚い。
ルパンの活躍にワクワクしながらも、自分もそんな男になりたいというイメージが、いつしか自分の中に組み込まれていった。

長女は読み終わるごとに、映画で「復習」している。
活字では想像するしかなかった世界が、今ではCGでリアルに目の前に描き出される。
そんな世界が本とは別の楽しみになっているようである。
もっとも映画は時間の制約もあって、本の世界を完全には描けない。
どうしても「ダイジェスト版」にならざるをえないが、そこがちょっと残念なようである。

いずれ読む本の種類も重なってくるだろう。
映画も大人の映画を観るようになるだろう。
同じ趣味を持ってくれれば、将来ずっと一緒に読んだり観たりとできるかもしれない。
自分の世界も広がっていくと思うし、この習慣が根付いてくれればいいなと思う親心なのである・・・

【本日の読書】
「もっといい会社 もっといい人生」チャールズ・ハンディ
「逆説の日本史17」井沢元彦

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