2009年11月15日日曜日

ノーサイド


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♪彼は目を閉じて 枯れた芝生の匂い 深く吸った
長いリーグ戦 しめくくるキックは ゴールをそれた
肩を落として 土をはらった
ゆるやかな 冬の日の黄昏に
彼はもう二度と かぐことのない風 深く吸った♪
                 松任谷由実「ノーサイド」
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 大学ラグビーは今がピーク。世間では「お正月のスポーツ」というイメージで捉えられているが、お正月に試合をしているのは、秋のシーズンの戦いを勝ち抜いたほんの一握りである。そしてそんな「ほんの一握り」になるべく、全国各地で熱い戦いが展開されているのである。

 先日も触れたが、今年のわが大学ラグビー部はいいところにきている。残り2試合に全部勝てば対抗戦Bグループで単独2位となり、史上初めてAグループ7位との入替戦に臨む事ができるのである(ちなみに1位だとAグループの8位との対戦になる)。そしてその鍵を握るのが今日の試合であった。

 残念ながら観戦にはいけなかったが、家族サービスはしていても心はグラウンド。相手は皇室ご用達の学習院大学。これまでの戦績では分が悪いが、今年は向こうも負けが込んでいる。しかもこちらが毎年分がいい武蔵大学に今年は負けている。そしてわがチームの最終戦はその武蔵大学。つまり今日の学習院大学が最後の壁なのであった。

 結果はOBのメーリングリストでまわってくるのだが、待ちきれずに「関東ラグビーフットボール協会のサイト」でチェック!その結果は・・・・
「11-36」 (T悔T)
力が抜けてしまった・・・
しかしたぶん学生たちはもっとショックだっただろう。
 
 学生のスポーツはその場限りだ。勝っても負けても同じメンバーで同じ相手と試合をする事は二度とない。次の年には4年生はいなくなっているし(一部いたりするが・・・)、4年であればもうチームのジャージを身につけてグラウンドに立つ事はない。次のシーズンには同じゼッケンをつけた誰かが駆けてゆくのだ。

 今のこの時期、そんなドラマがグラウンドでは繰り広げられている。季節は秋から冬へと移りゆく。夏には雑草取りに追われたグラウンドも枯れ草が土に混じるようになる。一試合終わるごとに二度と戻る事のない日々が過ぎてゆく寂寥感に襲われる。たぶん4年生はそんな思いに駆られている事だろう。

 残り1試合。相手は対戦成績のいい武蔵大学。気落ちする事なく、今シーズンの勝ち越しと有終の美を飾ってほしいものである。最終戦は11/29。次回はなんとか観に行こうかな。自分にとっても誇らしく、汗と涙と得難い経験がたくさん詰まっているあのグラウンドに久々に行ってみようかと思うのである・・・


【本日の読書】
なし

     

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