2009年2月9日月曜日

美容室

この週末に髪を切りに行った。
以前は床屋へ行っていたが、最近はもっぱら美容室だ。
といってもお洒落に目覚めたわけではない。
というかその方面はどうにも昔から苦手だ(妻の実家では私の独身時代の服装センスはいまだ物笑いのタネにされている)。

始めは「美容室なんて・・・」と気恥ずかしく思っていたが、散髪後のヘアースタイルを毎回バカにされるのもなんだしと思って、とりあえず行ってみたのが始りだ(私はけっこうチャレンジ精神は旺盛だと思う。何でもやってみて判断すべし、と考えるタイプだ)。

行ってみると、それまで描いていたイメージとは程遠く、結構男性客も多いらしく、welcomeという雰囲気だった。客商売だから当然と言えば当然かもしれない。
さらにやってもらうと床屋との大きな違いが一つあった。それは「髭剃りがない」という事だ。

実は私は床屋での「髭剃り」は苦手だ。
毎朝、シェービングクリームをあわ立てて、髭を剃っているが床屋のそれはもっと本格的。
いいといえば良いのだが、どうも良すぎてジョリジョリと皮膚まで削られている感じがする。
蒸しタオルで温めてもらうが、終わった後の感触は自分でやるのとは大違いで、根こそぎ剃られた感じがする。せめて休みの日くらい髭剃りはしたくない派の私としては、休みの日にここまでやられるのには抵抗があったのだ。

さらに髭剃りタイムの分、時間も10~15分短くて済むというメリットにも気がついた。
料金はそんなにかわらないなら初めから髭剃りはなくて、しかも時間も短い方が都合が良い。
カットのあとも馬鹿にされなくなったし、今では何の抵抗感もなく美容室へ行っている。

最近は男性客もかなり増えてきたと担当の美容師さんが話してくれた。
若者ばかりでなく40~50代の男性客もけっこう多くて、土日など下手をすると男性客の中に女性客が一人で逆に居心地悪そうにしている、という事もあるらしい。

そんな話を聞くとついつい、「床屋の将来性は大丈夫か?」と考えてしまう。
両業態は免許で分けられているから、転換も容易ではない。
床屋が生き残っていくためには、
①美容室に奪われた男性客を取り返す
②他の床屋からシェアを奪って残存者利益の拡大を目指す
③美容室には絶対行かない老人客を開拓する
などの対策が必要だろうな、などと考えてしまう。

③では暇な平日に出張サービスを展開し、話し相手も兼ねてやったらいいかもしれないなどと考えてしまう。根本的には免許で規制されているのが、大きなネックなのかもしれない。
両者を融合したような店舗で、個々の顧客に合わせたきめ細かいサービスを展開してくれるようなところがあったら、利用者にとっては本当は一番ありがたい事だという気がする。

お役人さんも床屋の将来のためにも規制緩和を考えた方がいいんじゃないのという気がしてならないのである・・・

     


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