2021年2月7日日曜日

コロナ雑感2021

 東京都に再び緊急事態宣言が出されて1ヶ月。自分自身の生活を振り返ってみて何か変わったかと言うとそれほどでもない。平日は会社と家との往復で、たまに買い物をするくらいで寄り道もしない。あえて言えば、月に一度あるかないかくらいに減っていた外食は完全にやめているのと週末のシニアラグビーの練習をやめたことくらいである。もともとかなり自粛を意識していた生活を送っていたので、もう「乾いた雑巾」状態だったこともある。

 それでもちょっとしたストレスを感じているのは、やはり飲みに行ったり走って体を動かしたりするのは「体に良い」ということなのだろうと思う。改めて何事も制限なくできる平穏な日々が一番だと実感する次第である。シニアのラグビーの練習は、実はチームとしては行われているが、私が個人的に「自粛」しているのである。それは感染リスクを恐れてというより(実際、戸外のグラウンドでの練習はそれほど感染リスクは高くないと思う)、気持ちの問題である。

 ラグビーの練習が、自粛を求められている「不要不急」の外出に当たるかどうかと考えてみると、それはもう考えるまでもない。参加している人は、「そんなの関係ない、自分は感染対策をとっているので大丈夫」と思っているのだろうと思うが、私は不要不急の外出を求められている以上はそれに従いたいと考える。政治家が自ら禁を破っているのだとかを理由にして外出している人もいるようだが、人がどう思おうと自分はそう考えるということである。

 考えてみれば、昔から私にはそういうところがあったように思う。小学校の時の掃除当番もきちんとやっていた記憶がある。男の子は大概サボってしまうものだったが、私はサボらずにやっていた(もうほとんど忘れてしまったが、なんとなくサボらなかった時のことを覚えているのである)。また、中学一年の時、国語の最後の授業で出された宿題もきちんと提出した。最後の授業だから出さなくても怒られる機会はもうないので、やはり出さない奴がかなりいたが、私はあえてきちんと提出したのである(先生から丁寧なコメント付きで返ってきた)。

 自分でも別に練習に行ったところでどうということはないとは思うし、むしろ他人が聞いたら変だと思われるかもしれないとは思う。ただ、これは個人の心地の良い考え方なので仕方がない。他人がどうしようと自分は自分の心地良い行動を取るだけである。ただ、だからと言って自粛警察になるつもりはなく、むしろそういうものには嫌悪感を覚えるくらいである。人は人でいいじゃないかと思うし、正義感ぶって自粛を強制するのは、それこそ「なんの権限があって」と疑問に思う。たとえば街中でマスクをしていない人がいたからといって、わざわざ注意しに行くのはお門違いである。

 そんな中、日本オリンピック委員会(JOC)の森会長の発言が物議を醸し出している。なんでも女性理事を40%以上にするという目標に関して質問を受けた際に、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。(中略)女性の理事を増やしていく場合は、発言時間をある程度、規制をしないとなかなか終わらないので困る」と発言したという。炎上するのも当然の内容だとは思うが、森会長自身は本音がポロリと出てしまったのであろう。問題だとは思うが、それは「事実誤認」という意味である。会議で時間がかかるのは別の要因であることが圧倒的だと思う。

 我が家の所属する町内会では7年に一度「班長」が回ってくる。班長になると町内会の月に一度の会合に出席しないといけない。初めて班長になった時には、その会合の長さに辟易したのを覚えている。夜、集まっての会議だが、A4一枚の紙に書かれている活動内容を理事のおじいさんが説明していく。読めば5分もかからない内容であるが、そのおじいさんはあちこちと脱線しながら長々と話をする。なのでいつも会合は1時間はかかっていた。要は「余計な話」が多いのである。ちなみに2回目の班長になった時、この役はもっと若い人に変わり、会議は30分もかからずに終わるようになったのでホッとしたものである。

 女性は一般的に男から比べると圧倒的におしゃべりなのは間違いない。ただ、会議となるとどうだろうかと思う。会社の会議でも長くなるのは、「余計な話」である。議案から「そう言えば」で始まる脱線や本筋とは外れたところの議論、昔話の類である。その犯人はと言えば、女性ではなく「おじさん」だ。女性は「おしゃべり」は得意でも「議論」は苦手ではないかと思っている(とまともに言えば炎上するだろう)。JOCの理事会がどれほど効率的に議論されているのかわからないが、女性を増やさなくてもたぶん森会長をはじめとしてお年寄りが多そうだからかなり非効率なような気がする。昔話のオンパレードではないだろうか。

 逆に女性はおしゃべりではあるものの、論理的な話は苦手な傾向が高いと思う。これは専門家も指摘(『妻のトリセツ』ほか)している通りである。つまり、とりとめもなくペチャクチャ喋るのは得意でも、問題に対しアレコレと解決策を筋道立てて説明したり議論するのは苦手だろうということである。だから会議などはむしろ女性の参加比率を上げた方がスムーズに早く終わると私は思う。森会長が本音をポロリと漏らしたとしても、根本的な認識が間違っているし、そもそもたぶん自分の「昔話」は棚に上げているのだろう。私は会議に年配の重鎮がいるほどやり難いものはないと思う。

 およそ会議においては、よほど議長などがしっかりコントロールしないとどんどん本筋から外れていくものである。時間配分を頭に入れ、議論の内容をチェックし、本筋から外れたら元に戻す。停滞すれば発言を促し、結論が出るように持っていく。この役目の人がしっかりしていないと、特に高齢化の進んだ会議では危険である。女性を擁護するつもりはないが、会議でのおしゃべりの犯人はおじさんであるというのが私の意見である。女性のおしゃべりが危険なのは、むしろ仕事中の職場内の方だろうと思う(女性比率が高い場合は特に危険であろう)。

 自粛で家に居ると、いろいろとくだらないことを考える。しかし、ステイホームは世のため人のため。世の中をいろいろと眺めながら、週末はステイホームで社会貢献をしたいと思うのである・・・


Christine SponchiaによるPixabayからの画像 

【今週の読書】
 




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