2013年7月24日水曜日

参院選雑感

 先週末の参院選は、事前予想通り、自公の圧勝で終わった。ねじれ国会も解消し、いよいよアベノミクス本格化のお手並み拝見といったところだ。前回の衆院選は、反民主党の結果という感が強かったが、今回は自民党支持の結果だろう。まあここ何年かの政権の中では間違いなく良いし、安部総理も「古い自民党に戻ったら未来はない」と発言しているし、ここは素直に期待したいと思う。

 それにしても投票率52.61%というのは、嘆かわしい数字だ(我が家の妻も誘ったが行かなかった)。有権者の半分しか投票しないという現実。ここに我が国の悪いところの原因があると思う。みんな人ごとで、どうでも良いことなのだ。日本の政治が三流なのは、四流のマスコミに騙されているのが原因ではなく、この無関心なのだと思う。

 開票結果を見てみると、私は今回は迷わず自民党に投票したのだが、案外民主党が頑張っているなと感じた。もちろん前回からは大幅に議席を減らし、「惨敗」と書かれていたが、自民から大きく引き離されたとは言え、それでも自民65に次いで2番目の議席数17である。まだ支持する人がいるわけで、この逆風下でも当選する人は、確固たる地盤を築いているというわけであるから、また自民が悪くなった時に備えていただきたいものだと思う。

 もうひとつ意外だったのが、共産党の奮闘。今回地味に議席数を増やしている。自民も民主も嫌だという有権者の票を地味に集めているのだと思う。私も若い頃は共産党に気持ちが行っていた事もあるから、そういう有権者の気持ちはわからないでもない。だが、誰かが言っていたように、若い頃の共産党支持は麻疹みたいなもので、社会人になってからは非現実的な理想論に愛想を尽かし、きっぱりと断ち切っている。人それぞれだから、批判するつもりはないが、「反自民」や「反民主」の受け皿がないというのも現実なのかもしれない。

 今回投票こそしなかったものの、その政策に大いに共感しているのが「みんなの党」である。主要政策はほぼ完全に同意できる。それに対し、自民党は原発政策推進という点で共感できないところがある。みんな「喉元過ぎれば」、というところがあるようで、「あの時の恐怖心」をすっかり忘れてしまっているようだ。シェールガス革命が本格化すれば、原発よりも低コストの発電が可能になるという意見も耳にするし、日本が「本気になれば」道は簡単に開けると思うのである。

 そんなみんなの党であるが、結党以来地味に勢力を伸ばしている。特に「電力団体」「医療団体」「農業団体」を既得権益3兄弟として敵視しているところは大いに共感できる。今回は見送ったものの、次回からはまた支持しようと思うところである。嘆かわしい投票率であるが、やれる事はやっている。

 妻を毎回懲りもせず、ふられるのを覚悟で誘っているし、将来のタネまきもしている。家庭では常に子供の視線を意識して、選挙のたびにきちんと投票に行く姿は見せている。本当は会場まで連れて行って、投票するところまで見せたいのだが、現状はなぜかそれが禁止されている。だからせめて行く姿勢だけでも見せたいのである。未来の「権利を行使する」有権者をきちんと育てたいと思うのである。

 願わくばこれでしばらくは選挙の必要性がない状態が続いてほしいものである。そして次回はみんなの党にすべきか、多大な成果を上げた自民にすべきか、死ぬほど迷わせてほしいと思うところである・・・


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