2012年9月13日木曜日

野球観戦①

 昨日、親父と二人で東京ドームへジャイアンツ戦を観戦しに行った。チケットをいただいたので、当初は小学校1年の息子と行こうかとも思ったのだが、次の日学校を控え、あまり遅くなる事も出来ないと思って今回は諦める事にしたのだ。その代わりに誘ったのが親父である。

 もらったチケットはシーズン・チケットで、バックネット裏の前から3列目という絶好のポジション。思いもしなかったので、席についた時は少しばかり興奮していた。ほんの数十メートル前にバッターボックスがある。ピッチャーの投げ込んだボールが、キャッチャーミットに収まる音が心地良く響いてくる。

 そう言えば東京ドームでの野球観戦も久しぶり。たぶん、7~8年くらい前に、「ほとんど外野の一応内野席」で観た時以来だろう。やはりテレビで観るのとはまったく趣が違う。応援団を中心とした歓声やざわめき、ビール売りの声までもが一体となった、何とも言えない雰囲気は、やはりテレビでは味わえない。

 ジャイアンツの先発は笠原。正直言って、子供の頃からのジャイアンツファンと言っても、最近は“ペーパー”ファンだから、知らない選手だった。それでも投げるボールの迫力に、いつの間にか魅入っていた。席が席だからか、球種もストレートと変化球の違いはわかる(残念ながらカーブなのかスライダーなのかまでは見分けはつかなかった)。

 テレビだとおそらくわからないところも、けっこうわかった。ピッチャーの投げたボールの早さは、やはり凄い。それを打って内野にゴロが飛ぶ。自分だったら、絶対取れないと思うゴロをプロは難なくさばいて一塁に投げる。いつもテレビで観ている“平凡な”内野ゴロが、けっこう凄いものだとよくわかる。

 選手の仕草もまた球場ならではだろう。広島の4番はエルドレッドという外人選手。初めて見た選手だが、ツーアウト満塁の大チャンスに見事三振。スリーアウト・チェンジで守りにつくのだが、ヘルメットをベンチの方へ投げて、そのまま自分のポジションであるファーストへ向かってトボトボと歩きだす。ベンチから控えの選手がグラブをもって追いかける。大チャンスに三振した割には、エ
ラそうだった・・・

 ちなみにそのあともツーアウトから三振して、やはり悪びれることなくファーストへ歩いていく。わずかな距離なのだから、自分でベンチにグローブを取りに行けばいいのにこの態度。この日2三振で、ジャイアンツファンにはありがたい存在だったが、この態度だけは好きになれなかった。誰もグラブ持って行かなかったら、どうするんだろうとふと思った。どれだけ活躍するのか、ちょっと楽しみな選手だ。

 その他、審判が新しいボールを時折ピッチャーに投げるのだが、それがけっこう早やかったりする。キャッチャーの阿部が、笠原に返球するボールもビシッと早い。さらに投球練習が終わるとさり気なく2塁へ送球する。自分だったら、思いっきり振りかぶって勢いをつけないと届かないだろう。やっぱりプロは凄いと随所で感じる。

 球場もいつのまにか変わっている。ベンチの向こう側の観客席がグラウンドに飛び出している。エキサイトシートと言うらしいが、あそこもなかなか迫力ありそうだ。たぶん収容人員の増強を狙って作ったのだろう。バースデイプレゼントやレディース・シート、ファミリー・シートなどいろいろファンサービスを工夫している。それもテレビの放送が少なくなったためだろうか、などと思ったりもする。

 いつのまにか9イニングが終わり、笠原がプロ初勝利をあげて、ジャイアンツが5-0で広島を破る。同時に原監督700勝のおまけつき。やっぱり野球は面白いと改めて思う。今年は久しぶりにジャイアンツが日本一になるだろうか。ちょっと楽しみにしたいと思うのである・・・


【本日の読書】

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか - 三枝 匡 吉原御免状(新潮文庫) - 隆慶一郎







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