昨日は家族と両親とでみかん狩りに行った。イチゴ狩りからスタートした我が家の味覚狩りシリーズ(イチゴ→さくらんぼ→桃→ぶどう)の最後を飾るイベントである。場所は神奈川県の山北村。東名高速大井松田インターから少し行ったところである。
実は両親がここでみかんの木のオーナーとなっている。よくあるものだが、年間15,000円ほど出資し、手入れはすべて農家の方がやってくれ、収穫だけできるというものである。孫と触れ合いたい両親がその一心でオーナーになっているのである。
一本の木と言っても今回はかなり実り多い木であった。目安として100キロという説明であったが、目算で15キロのダンボール8箱分くらいあったから、まあかなり良かったのではないかと思う。子供たちも喜んで鋏を持って収穫していた。3世代で和気藹々とやるのだから、まあいいレジャーなのかもしれない。
それにしても、と例によってすぐソロバンを弾くのが私の習性。「我々の」木のあった一角にはおよそ30本くらい同じような木があった。@15,000円としてその一角で450,000円。他にどのくらい所有しているのかわからないが、仮に100本としても1,500,000円。それだけで食べていけるほどではない。
実はこの日は村を上げてのオーナー祭り。前回は何もなく、みかん狩りしかできなかったが、お弁当を売っていたり、畑から取ってきた野菜を売っていたり、無料の豚汁サービスがあったりとなかなか賑やかであった。1,000円出すと畑で5種類の野菜の収穫まで体験させてくれたので、子供たちにもやらせる事にした。ジャガイモを掘り、蕪と大根を引っこ抜き、白菜を切り取り、山芋をほじくって楽しそうであった。こうした野菜の収入がどれほどかはわからないが、やっぱり農家は大変だろうと実感させられた。FTA(自由貿易協定)を恐れて、締結に反対する農家の考え方も現場を見ると理解できる。
祭りの世話役はみんな高齢者だったが、若い人達の姿もちらほら見えた。きっと後継者なのだろう。オーナー祭りのようなイベントはひっとしたらこうした若い人達のアイディアなのかもしれない。宅急便の受付場所を設けたりして利用者の利便性も高められていた。100キロを越えるみかんとなると家族だけでは食べきれない。帰る時に見ると宅急便の箱が積み上がっていたので、大分利用があったようである。
朴訥とした田舎の人達の手作り感丸出しのイベントで、不案内でおろおろする事も多かったが、その分肩肘張らずにのんびり楽しめたのも事実である。こうした都会の人を引きつける工夫を凝らせば、不況だなんだと暗い顔をしていなくてもすむかも知れない。仙台で元気に頑張る先輩の事を思い浮かべながらそんな事を考えていた。
子供たちも喜んだし、両親も喜んでいた(帰りの東名高速の事故渋滞がなければもっと良かったのだが・・・)。また利用したいと思うが、農家の人達にも頑張ってこうしたイベントを続けてほしいものである。
家族のためにも、日本の農業の未来のためにも、来年もまた行きたいと思うのである・・・
【本日の読書】
「サブプライム後の新資産運用」中原圭介
「天使と悪魔(下)」ダン・ブラウン
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