ダ・ゾーンに追い込まれるスカパー 「ブンデス」では反撃へ
スポーツ動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」を手がけるパフォームグループは15日、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するCL(チャンピオンズ・リーグ)など3コンテンツの日本での独占放映権を獲得したと発表。次の次のシーズンにあたる2018~19年シーズンから3季にわたり、CLのほかヨーロッパリーグ、スーパーカップを日本で放映する。長くCLファンを抱えてきたスカパーから奪った形となる。
一方で、ダ・ゾーンが歓迎される理由もある。契約すればスマートフォンやパソコンでも動画をみられる。ネット接続するスマートテレビさえあれば、これまで通り自宅のテレビでも楽しめる。家族でチャンネル争いをしなくてよくなるなど、動画配信ならではの良さもある。月額料金はスカパーより動画配信の方が安く家計に優しいのも特徴。
2017/6/16 16:15日本経済新聞 電子版
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ふだん、“ラグビー派”の私はサッカーなど興味の欠片もなく、したがってニュースも試合も観ることはない。だからCLがどうなろうと興味はないのであるが、ただこうした流れは今後いろいろと出てくるだろうなとは思う。今はラグビーについてはケーブルテレビでいろいろと観られるし(ただ、ヨーロッパの六か国対抗だけはWOWOWに移行して観られなくなってしまったが)、動画配信までなくても済んでいるが、そのうちもっと人気が出れば変わるかもしれない。
動画配信は、映画については良いと思うし、今はツタヤディスカスでDVDをレンタルしていて(月8枚まで郵送)、その他に動画配信でも観ているが、いずれすべて動画配信になるのだと思う。DVDだと郵送期間と枚数の制限(1度に2枚しか配達されない)とでロスが発生しているが、そうしたロスが動画配信では解消されるからである。動画配信は、「観たい時にいつでも観られる」というメリットが何より大きい。
また、動画配信のもう一つのメリットは、「パソコンで観られる」ことだろう。我が家でチャンネル選択権を持たない我が身としては、毎週末の映画タイムはもっぱら愛用のMacである。これはDVDも動画配信にも対応しており、画面もそこそこ大きいので今は快適に映画を楽しめる。たとえ観られるとしても、スマホではあまり観たいとは思わないから構わないが、パソコンで観られるのは確実なメリットである。
映画については、これからますます便利になると思うので、それに合わせていけばいいと思っているが、冒頭のニュースでは改めてスポーツに関する問題に気がついた。それは、配信元によっては観られなくなるというものである。ダ・ゾーンがCLを奪ったことにより、これまでスカパーでCLを観ていた人は観られなくなったわけである。なら「ダ・ゾーン」と契約すればいいではないかと言うと、事はそう簡単ではない。
たとえば私の好きなラグビーでは、ワールドカップをはじめとして、各国別のテストマッチや、六か国対抗のような地域対抗、国内の高校、大学、社会人の試合、最近ではスーパーラグビーなどの各試合があって、いままではすべてケーブルテレビのJスポーツで観戦できたが、WOWOWに取られたことで六か国対抗だけ観られなくなってしまった。そのためだけに、WOWOWと契約するのも嫌なので、諦めざるを得ない。映画の世界ではこういうことはないので(どこでも同じ映画が観られる)、これはスポーツ中継のリスクだとあらためて気が付く。
世の中便利になっていくのは大歓迎だが、スポーツ中継を巡って各局で争うのは勘弁してほしいと思う。JスポーツならJスポーツで、同じスポーツの各試合を観られるというのが理想的である。あるいは独占中継を禁止してもらったら、それでもありがたいかもしれない。それにしても、そうした動画配信が主流になっていったらテレビはどうなるのだろうという疑問が残る。「観たい時に観たいものだけを観られる」という動画配信のメリットは大きい。CMが入るテレビは映画もスポーツも分が悪い。(だから映画とスポーツで動画配信が先行しているのかもしれない)
テレビも番組によっては「オンデマンド」の配信が始まっている。だが、いまのところテレビでタダで見られる番組をわざわざお金を払って見る必要性は感じない。人気ドラマなんかだと、見落とした人が見たいというニーズはあるかもしれないが・・・
とはいえ、いずれテレビにも動画配信の流れは押し寄せるのかもしれない。そうしたらチャンネル選択権のない私でも、家族が見ていない時間を利用して見ることはできるのだろう。ちょうど今、録画で『ガイアの夜明け』や『カンブリア宮殿』を見ているように。
【本日の読書】
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