2016年1月24日日曜日

映画鑑賞の姿

週末の夜は、何と言っても映画を観るのが何より楽しみである。
最近は「ツタヤディスカス」というサービスを利用していて、これだと2枚ずつDVDが送られてくる。
毎月8枚までの月額定額制なので、ちょうどいい感じに利用している。

銀行員時代は、毎月仕事帰りに銀座まで足を伸ばして映画を観ていたが、転職してから少し不便になったこともあり、ちょっと映画館から遠くなっている。
映画館で映画を観る迫力と贅沢は、ちょっと代替がきかないものであり、捨てるつもりはないものの、家でDVDを観る手軽さに今はこれが主流となっているのである。

かつては映画館も不便だったもので、立ち見も何度か経験したし、人気の映画だと座るのにも工夫がいったものである。
一人で観に行く時は、とにかく並べば座れたので気楽だったが、デートの時は席を確保(それも二つ並んでだ)できるかどうか、ちょっと緊張したものである。
まぁ、お金を出して指定席を確保するという手もあったが、いつもそこまでしなくともなんとかなっていた。(あるいは心密かに指定席を買わないなんてセコイ人と思われていたかもしれない)

今は、座席指定で鑑賞券を買えるのは当たり前で、家に居ながらネットで好きな席まで押さえられる。今の若者たちは、「彼女と一緒なのに並んで座れなかったらどうしよう」というあの緊張感を感じなくて済むのだろう。
時代の流れとはいえ、羨ましい限りである。

いずれ家庭での映画鑑賞はすべてオンデマンドになると思っている。
今でも「hulu」とか、「U-Next」とかのオンデマンドサービスがあるが、これはサービス内容と料金とがイマイチである。
定額で観られる映画はいわゆる「旧作」で、比較的新しい映画は都度追加料金がかかるようになっており、ツタヤディスカスの定額の方に低額メリットで軍配が上がってしまう。

ただ、いずれどこかでその料金の壁を超えてくると思う。
家のテレビも大型化しており、好きな映画がいつでも定額の配信サービスで観られる時代が来るだろう。居酒屋も個室を備えているところが増えてきており、世の中はより「パーソナル」に近づいている感じがする。
今は個室ビデオというとアダルト系だが、いずれ彼女と二人、あるいは親しい友人同士で内うちに楽しめる個室鑑賞が一般化するかもしれない。

実際、映画館で大画面と音響の迫力があって、座り心地の良いシートで観るのもいいが、家のソファに寝そべって、バーボンとつまみを手元に置いて、トイレに行く時は一時停止して、うっかりうたた寝してしまったら巻き戻して観られてということを考えると、我が家でDVD鑑賞もかなり優位度は高い。あとは話題の最新映画にいかにキャッチアップするかだけである。
そうなるとますます映画館から足が遠のく感じがするが、もしかしたら映画館のあり方も個室的な方向に近づいていくのかもしれない。

そんな将来を思い描いてみるものの、便利になっても問題は「2時間の映画を観るには2時間かかる」という当たり前の事実。
いつも観たい映画をリスト登録しているが、あっという間にその数は100件を超え、減る気配がない。おまけにもう一度観たい映画や、リスト外の過去の名作など加えたら収拾がつかない。
いずれ引退し、毎日映画を観て暮らせるようになれば解消するかもしれないが、それまでの間、長いリストを眺めながら、一本一本楽しんでいくしかない。

当面は、映画を観られるという幸せと、週末のささやかな贅沢を楽しみたいと思うのである・・・




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