先週末から涼しい日々が続いている。9月と言えばもう秋であるが、それを実感させてくれる。いつのまにやら蝉の声もまばらだし、まだ聞こえてきたりすると、遅れをとってしまった負け組のような気がして、哀れに思えてくる。
週末は息子の尻を叩いてかけっこの練習。運動会が今月の最終土曜日に迫っているのである。運動会と言えば、なによりかけっこ。自分も大好きな種目だったし、小学校の頃は燃えていた。というか高校生になっても、ラグビー部内で足の速さを競っていたくらいである(残念ながら大したライバルはいなかったが・・・)。息子にも当然、同じモノを求めてしまう。
準備運動からスタートの練習。そして、本番さながらに走らせる。腕を振って、あごを引いて、前傾姿勢で、と指導。本当は毎日やりたいところだが、平日はこちらも仕事がある。その代わり、残る週末はみっちりやろうと思う。
娘は期末試験の勉強。この時期に期末試験というのも違和感があるが、娘の中学は2学期制を取っている。3学期制で育った身としては、この2学期制というのはどうもしっくりこない。前期が終わって通知表を持って帰ってきたら、翌日から後期が始るのである。夏休みと正月明けに新学期を迎える3学期制の方が良いのにと思えてならない。
娘はどうも生真面目だ。我が家系に連綿と続く性格だから仕方ないのかもしれないが、真面目に勉強するたけでまだ感情面での幅がない。勉強と平行してもっと感情面が豊かになるような刺激を与えたいと思っている。映画や漫画や小説や、それらに接して涙するような経験をもっと積ませたいと考えている。あれこれと気にしてはいるものの、まだ中学生には難しいかもしれないと思えたりして、なかなか探すのも難しい。
日曜日の夜、夕食を終えると息子はまもなく布団に入り、娘は机に向かい、妻はテレビの前で自分の世界に入ってしまう。そこで思い立って映画を観に行く事にする。もともと子供の頃から「映画館のある街に住みたい」と考えていたが、我が町はその点では理想的な街である。車で5分のところに映画館があり、気軽に出掛けていける。
観に行ったのは、『マン・オブ・スティール』。クリストファー・ノーランが製作に入った「スーパーマン」で、以前から観に行きたいと思っていたものだ。夜の9時15分からのレイトショーは、値段も安いし何より空いている。まばらな観客席は、ほとんど貸切状態。残念ながらレイトショーでは3Dが観られず、それだけが玉に瑕だった。
すさまじい映像のド迫力に大満足して映画が終わる。それから車に乗り込み、我が家に着いてエンジンを切るまで約10分。深夜で道が空いているという事もあるのだが、15分後には風呂に入っていた。この身近さが「映画館のある街」のメリットだ。会社帰りに銀座や池袋で映画を観ても、こういう芸当はできない。つくづく良い街に住んでいると思っている。
まだまだ残暑はあるのだろうが、考えてみれば本当の意味の夏は正味1ヶ月半くらいだから、冬に比べると実に短い。もう少し子供たちとプールに行きたかったと思うところである。とはいえ、毎朝大好物の幸水を食べ、さんまもおいしい季節だ。過ぎゆく夏は名残惜しい限りだが、また来年までのお別れだ。もたもたしていると、冬が来てしまうし、その前に秋を楽しまないといけない。
忙しい期末ではあるが、周りのモノにいろいろと目配りをしながら、日々楽しく過ごしたいと思うのである・・・
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