英語が話せたらいいな、とは誰でも思う事だろう。私もそう思う一人である。
と言っても本当は話すよりも「字幕なしで映画を観たい」という欲求の方が強い。
もともと映画好きだし、多少なりとも英語がわかってくると、字幕とセリフとの微妙なニュアンスの差に気付いたり、絶妙な訳に関心したりする機会が増えてくるからだ。
ただ、なかなか道は険しい。
中学一年の時、英語を受け持ってくれたのはY先生。
この先生、通訳のバイトをしていたというくらい英語ペラペラで、発音もネイティブそのもの。
授業だけでなく、英語にまつわる話も面白く、実に楽しい2年間の授業だった。
いつかY先生のようになりたいと思ったものだ。
だが、Y先生の転勤で至福の一時は終わりを告げ、その後の授業はジャパニーズ・イングリッシュで、受験モードまっしぐらだった。
それでも受験では英語が重要視されている大学を受けたため、ヒアリングも含めてかなり頑張った。
今、文章であればなんとなく読めるのもこの時の蓄積が大きい。
社会人になってしばらくして、もう一度英語力を鍛えようと決めた時があった。
毎朝、ネットでCNNのニュースを読む事から始めた。
オーストラリア在住の主婦の方(日本人だ)を紹介され、毎週末英文メールで文通した。
ケーブルテレビでCNNやBBCの英語ニュース番組を見た。
ちなみにダイアナ妃事故死のニュースを初めて見たのはBBCのニュース番組だった。
しかし、映画はなかなか遠い道だ。
まず映画の世界に没頭してしまうのが一番の原因だ。
ほんとうは2回、3回と続けて観ればいいのだと思うが、どうしても2回続けて観るなら別のものと思ってしまう。最近はDVDだと英語字幕も観られるらしいから、そのうち試してみようかとも思うが、その前に溜めこんだ50本の映画を観る方が先決だったりする・・・
先月グアムに行った帰りの飛行機の中、映画が上映された。
タイトルを見たらつまらなそうな映画。
「Dear John」という映画だった。
よし、と決意してイヤフォンを英語モードにして観る事にした。
映画だから、画面を見ているだけでもなんとなくストーリーはわかる。
英語もところどころ聞き取れる。だが、だめだった。
細かいニュアンスがわからない。たぶん、口語が多いのも原因だとは思う。
本当につまらないストーリーだったのか、わからないからつまらなかったのかは不明だが、とにかくつまらなかった。まだまだ目指す道は遠そうだ。
たぶん一定期間、徹底して英語漬けの生活を送ったら、そこそこ話せるようにはなるんだろう。だが、なかなかそういう生活はいまのところ難しい。
かつて知り合った人で、読み書きはペラペラという人がいた。
一度も外国に行った事がなく、読み書きはできてもしゃべれないと笑っていたが、その人は猛烈に英文を読んで独学したそうである(まあ書ければ話せるとは思うのだが・・・)。
私も再び一念発起しようかな、と思うものの、「あれもやりたいこれもやりたい」と思い患う毎日で発起できるかは微妙だ。とりあえずは、毎日CNNの英語ニュースを読む事だけは、欠かさずやろうと思うのである・・・
【本日の読書】
「新・ニッポン開国論」丹羽宇一朗
「ブラック・ペアン(上)」海堂尊
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