以前は毎週金曜日に漫画喫茶に行くのを習慣としていた。一週間の仕事の対価に、リラックスして漫画を読むのが気に入っていたのだ。その習慣がここのところしばらく絶えていたのは、忙しいのもあったが、これといった漫画がなかった事もある。それが最近復活しつつある。その理由がこの漫画。
ストーリーは、海上自衛隊のイージス艦「みらい」が、太平洋を航行中、なぞの気象現象により1942年6月にタイムスリップしてしまうというものである。何だか、その昔映画(『ファイナル・カウントダウン』)にあったようなストーリーである。『ファイナル・カウントダウン』は米海軍の原子力空母だったが、それがここではイージス艦である。
太平洋戦争当時の軍事力と比べたら、原子力空母の威力は凄いが、イージス艦もまた然り。世の中の人がどのくらいイージス艦の事を知っているかわからないが、これがかなりのシロモノ。見かけは昔の軍艦などから比べると劣るものの、近代装備で武装した戦力は相当なものらしい。
かつて韓国軍と日本軍が戦ったら、というシミュレーションがなされたらしいが、韓国海軍は1時間足らずで壊滅したという。その原動力となったのがイージス艦である。優れた電子装備とミサイルやら魚雷やらを搭載し、空からでも海の中からでも、「どこからでも来い」という感じらしい。
その昔、『亡国のイージス』という映画化もされた本を読んだが、そこでもその優れた戦力は説明されていたし、だからこそ物語に取り上げられるのだろう。それは価格にも表れていて、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」クラスだと、1隻で1,244億円するらしい。それが今日本には6隻あるという・・・
韓国海軍を1時間で壊滅させられるほどの戦力が果たして必要なのだろうかと考えると、それは必要なのだろう(「どこの国にとって」必要なのか、はあえて言うまい)。それだけの高性能の軍備となると、アメリカもやたらな国には売れないだろう。下手したら、自分の所の空母の脅威になる(ちなみにアメリカの原子力空母ニミッツは3兆円するらしい)。持たせても安心で、しかも黙ってポンと買ってくれる同盟国はそうそうないだろう。
そんな破格な高装備なわけであるから、せめて映画や小説や漫画の中ぐらいでは活躍してもらわないといけない。第1巻では、さっそく米海軍(太平洋戦争時の、だ)の潜水艦と遭遇。その突出した能力で米潜水艦を手玉に取った。2巻、3巻と続き、いよいよ“現地の海軍将校”と接触したみらい。どんな展開になるのだろう。歴史のパラドックスは?
この先、金曜日の夜がまたちょっと楽しみになりそうである・・・
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