長女の通う小学校で、毎年恒例の学校公開があった。
昨年は校舎の耐震工事の関係で秋に行われたが、今年はまた例年通りこの時期の実施となったのである。昨年同様1時間目からの参観。堂々一番乗りで教室に入る。
行くとなんとエアコンが効いている。
我々の頃はエアコンなんて気の利いたものはなかったから、随分と良い環境だ。
先生も楽だろう。
何気なく外を見ると体育をやっている。
午前中とは言え、すでに夏の日差し。
こんな日に体育なんて、先生も楽ではない。
1時間目は長女の好きな算数。
好きとは言いながらも、実は苦手な図形。
今日のテーマは図形の「合同」。
いくつかの似たような図形の中から同じ図形を選ばせて、「合同」の概念を教えるものだ。
「移動」しても「転換」しても同じ図形は変わらず、子供たちも容易に見つけられる。
しかし、「反転」すると意見が別れた。裏返して同じ図形は同じか、それとも違うのか。どっちだろうとこちらも迷う。あり得ないとは思いつつ、内心指されたら嫌だなとちょっと冷や冷やする。子供たちも面積が同じだとか、角が同じだとか、形が違うとかいろいろ意見が出て、興味深い。結局、答えは反転しても同じとみなすという事で、「合同」とは「移動しても転換しても反転しても同じ図形」の事なのだそうである。
2時間目は音楽。
音楽教室に移動し、音楽の先生が担当する。
主に歌を歌ったのだが、高いパートと低いパートに別れての合唱はなかなかのもの。
そう言えば私は音楽の授業はあまり好きではなかった。
特に小学校6年の時はヒステリックなおばさん先生にあたって、ますます嫌いになってしまった。その前の先生が良かったから尚更であったが、聞くところによると、この先生もすぐキレると子供たちには評判が良くないらしい。
3時間目は道徳。テーマは「命の大切さ」。
小学校4年生で病死した女の子の詩を題材にして、生徒に「今まで親にしてもらった事を3つ書きなさい」とか「親は自分がどんなことをしたら悲しむか3つ書きなさい」といった質問に答えさせ、最後は「自分が死んだら親が悲しむ」という答えに導くというもの。
小学校5年生ともなれば、もうかなり大体の理解はできているものだと思わされる。
学校で子供たちがどんなことを習っているのか、なんて普段あまりわからない。
こういう機会は実に良い機会だと思う。
授業だけではなく、教室の後ろの壁に貼ってある読書感想文や図工の時間に書いた絵、クラスで決められた係、そうしたものなどから子供たちの様子が伺える。
授業の公開は3時間目までだったので、そのまま帰ってきた。
そう言えば私は昔学校に親が見に来るのは、あまり好きでなかったと思う。
しかし長女は嬉しそうだ。
そこのあたりの心境は良くわからない。
来年はいよいよ最終学年。
長女の授業を見るのももう最後かもしれない。
長男が入学するから、たぶん掛け持ちで見学する事になるのだろうが、楽しみにしていたいと思うのである・・・
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