2010年11月6日土曜日

航空祭

11/3文化の日。
文化の日を意識してかどうか、はたまた何の関係があるのかはわからないが、この日は入間基地で航空祭が開催された。過去に何回か行ってはいるものの、たまたま我が家では男チームが暇になったので、5歳の長男を連れて行って来た。

我が家からは西武線で30分ほどで入間基地に着く。
毎年すごい人出である。
普段入る事のできない基地に入れるというのも良い経験だ。
人波をかき分けて滑走路へ向かう。

滑走路には航空自衛隊の戦闘機や輸送機、今回は陸自の戦闘ヘリや海自の輸送機も展示されていた。
長男はあまり興味をそそられていないように思える。
むしろ私の方が気を取られていたかもしれない。

これでも中学生の頃はミリタリーファンであった。
したがってF-15やF-16といった戦闘機を見るといまだ心躍るものがある。
今までなかったE2C対潜哨戒機もあり、毎回展示が違うと何度も足を運ぶ甲斐があるというもの。
さらには陸自のAH1戦闘ヘリもあり、これにもワクワクさせられた。
鉄道ファンの友人もこんな気持ちで電車を見ているのだとしたら、その気持ちはよくわかる。

一応航空祭の目玉はブルーインパルスの曲技飛行(展示飛行というらしい)なのであろう。華やかに大々的に盛り上げられて飛行がスタートする。見ていると4機がダイヤモンド体形で飛んだり、背面飛行で交叉したり、排気煙で図形を描いたりするのは簡単に思えるが、実際やるとなるとかなり難しいのだろうなと想像させられる。

しかしながら、個人的にはT-4は練習機と呼ばれている通り、第一線の戦闘機からすると軽く見えてしまい、そんなに感動するわけでもない。数年前に行った時はF-15を飛ばしてくれたが、その凄まじい爆音にびっくりしたし、曲技などなくてもそちらの方が満足度が高かった。今回は最後に陸自のヘリが飛び立って帰って行ったが、かえってそちらの方を飽かずに眺めていたい気分だった。

自衛隊という名前に忘れそうになるが、実質的には軍隊であり、いざとなれば戦闘行為に及ぶわけである。実際、外国機の接近に際してスクランブルで出撃する回数は、年間180回を越えるらしいし、米軍は実戦の日々だし、その真の姿は恐ろしいものである。

こうした“空軍”が必要かどうかと考えたなら、それは必要なのだろう。
軍隊が不要になるほど人類が英知を高められるかどうか、この先の事はわからないが、少なくとも今はまだそんな時代ではない。そんな事を主張する人は夢見る理想主義者に過ぎない。
ただこうして平和に無邪気に見学して喜んでいられるのはいい事だ。

息子はどうやらテレビの戦隊モノの方がいいようである。
確かに、ビジュアル的にはそちらの方がかっこいい。
しかし残念ながら実物飛行はどう頑張ってもお目にかかれない。
そんな息子を尻目に、パパにはいつか戦闘機の後部座席に乗って飛んでみたいという夢をいまだに持っているし、もっと現実的にはA10地上攻撃機をナマで見たいと思っている。
そんな事を息子に語るのはまだちょっと早いようだ。

いつか実現するといいなあと思うのである・・・


【昨日の読書】
「ハッピーリタイアメント」浅田次郎
「スギハラ・ダラー」手嶋龍一

【A-10地上攻撃機】


 

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