ラグビーというと「お正月のスポーツ」というイメージを持っている人はかなりいると思う。まあ高校・大学・社会人と、全国大会がこの時期開催されるので無理もない事であるが、この時期試合をしているのは、「勝ち残った一部のチームだけ」なのである。
もっともそんな一部のチームのハイレベルな試合を堪能できるのもこの時期のいいところである。結婚前は1月2日の大学選手権準決勝2試合は毎年欠かさず国立競技場に観戦に行っていたものである。最近は大阪の妻の実家に行く日なので、観れたり観れなかったりである。そして今日は高校生(花園)の決勝戦があった。
優勝した東福岡高校は、今年はダントツの強さで優勝してしまった。まだ昼間の試合のビデオは見ていないが、ここまでの圧倒的な強さは全盛期のマイク・タイソン並みである。先日友人がベスト4に大阪朝鮮高校が残っているのを差して、「優勝したらどうする?」と不安気に聞いてきた(ちょっとアブナイ発言である)。しかし、私はベスト8の試合をダイジェストで見比べていたので、「大丈夫!東福岡に勝てるチームはいない」と断言していたが、その通りとなった(もっともその高校はベスト4で消えていったが・・・)。高校生といえども馬鹿にはできないものがある。
大学生は今週末に対抗戦の帝京大学とリーグ戦の東海大学の決勝戦が行われる。どちらかと言えば現役時代に対抗戦で試合をした帝京に愛着があるので、やっぱり帝京を応援する事になるだろう。テレビでじっくり観戦だ。
こんな具合にたくさん試合を観ているとやっぱり沸々と湧き上がってくるものがある。
「ラグビーやりてぇ~!」
と心から思うのである。
今でも高校や大学のラグビー部にはシニアチームがあってやろうと思えばそこで出来ない事もない。しかし高校のシニアチームの試合など観ていると「そんな醜態を晒してまでやりたいか?」と思えてならない。60を過ぎたじいさんたちが、昔を懐かしんでよぼよぼとラグビーの真似事をしているのは微笑ましいのを通り越してみっともない。あんな中には入りたくはないものだ。
私がやりたいのは現役時代さながらの正面からぶつかり合うラグビーだ。何かあれば即座に胸倉をつかみ合うような緊張感溢れる試合だ。ただ、運動不足で鈍りきった体では土台無理な話である。仕事から離れて2ヶ月くらいの時間があれば、筋力以外はかなり元の体に戻せるのではないかと思うが、それはまず無理な話。もうああいった緊張感のある試合はできないのか、と思うと何だか切ない気持ちになる。
現役時代は練習を休みたいなと思ったり、何でラケット持って女子大生とテニスする方を選ばなかったんだろうと思ったりした事もあったが、あの時はラグビー漬けの、今から思うと本当に幸せな時代だったのだ。今やその時代の名残りと言えば、たまに集まってバカ話をする仲間たちだけだ。それはそれで良いのだが・・・
まあそんな幸せな時代を過ごせた事を親に感謝しつつ、今週末はゆっくりと試合観戦をしたいと思うのである・・・
【本日の読書】
「家族の言い訳」 森浩美
「逆説の日本史16」井沢元彦
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