2010年1月4日月曜日

新春雑感

 大晦日から新年にかけて、我が家のスケジュールは毎年決まっている。大晦日に最後の大掃除と昼に年越しそば。夜は紅白を見ながらすき焼き。元旦は近所の北野神社に初詣に行き、破魔矢を買って帰る。午後は私の実家へ新年の挨拶に行く。2日から妻の実家(大阪)へ行く。当日午後はそのまま道明寺に初詣に行き、ここではおみくじを引き、なぜかベビーカステラを買って食べる。
とこんな具合だ。

 結婚以来、これは不変である。決まりきったスケジュールというのもこの時期は良いものだと思う。毎年どうしようかと悩む必要はないし、それは我が家に限らず、双方の実家もそうである。子供たちも年末年始とはそういうものだと思うだろうし、いつか巣立っていったあとも、「実家ではこうだったな」と思い出すだろう。

 いつもみているある人のブログでは、そこも年末は年に一度のすき焼きだという。もう定年を過ぎているその方は、この飽食の時代は食べ物にありがたみを感じなくなったと言う。昔は盆暮れのみ食べられた白米が楽しみで楽しみで仕方がなかったが、今はそんなにまでして食べるのが楽しみなものはない、と。贅沢に慣れ、その結果感動を失っていると・・・

 確かにそうである。その家では家族全員が年に一度の大晦日のすき焼きを心待ちにしているという。それが心地よいのだ、と。そういえば、我が家もすき焼きと言えば普段あまりしない。別にできないわけではないし、たまたまなのだが、言われてみればそういう考え方もある。「すき焼きは年末のみ」と決めるのもいいかもしれない(事実、1年振りのすき焼きは某所のおいしい肉を使ったせいもあって、美味だった)。

 大阪へ移動したあとの道明寺への初詣。これは妻の実家の恒例行事。私は内心毎年この日に行われるラグビー大学選手権準決勝2試合の方が気になって仕方がなかったのだが、第1試合の後半と第2試合の前半だけ観て、参拝した。

 参拝した後はいつもおみくじを引くのである。今年は小吉。だからどうだという事もないのだ。日本に生まれ育った以上、そうした風習に染まるのも悪くはないし、大事にしたいと思う。昨年も書いたが、「神仏は尊ぶが神仏を恃まず」で、風習としての神事には積極的に関わりたいが、困った末の神頼みだけは神様にも申し訳ないし、避けたいと思っている(といいながら昨年は密かに何度か弱音を吐いてしまったが・・・)。

 今年もまたその不変のスケジュール通りの年末年始を過ごした。家族はそのまま大阪で過ごし、私は本日帰京(1日休みをいただいたのである)。夜は大学ラグビー部のメンバーと久々に酒を酌み交わし、楽しい一時を過ごした。明日からの仕事始めに気分良く臨める。今年の目標はといえばいろいろあるが、関わり合いのある人達との関係を大事にしていきたいと思う。どんな一年になるか、すべて自分次第だ。

 ラグビー部の友人が別れ際、「良いお年を」と言ってくれた。そう、2010年は始まったのだ。その通りに今年もいい年にしたいと思うのである・・・


【本日の読書】
「くるま椅子のパティシエ」 ニッポン放送編
「逆説の日本史16」井沢元彦

     

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