2010年6月9日水曜日

頑張れ吉野家

私はI love 吉牛 派だ。
牛丼は吉野家以外では食べない。
その吉野家がここのところ苦戦している。
牛丼戦争の負け組とマスコミに囃され、平成22年2月決算では経常利益がマイナスになった。

何も放漫経営をしているわけではないだろう。
単純にお客さんが減っているのだと思われる。
その理由は価格競争だろう。
松屋、ゼンショー(すき家)と大手はみな吉野家よりも安い。
安くたって味でいけば松屋の牛丼など食べられたものではない。
味噌汁一杯ついてきても、それが何だという感じだ。
価格差など気にもならないが、世間の人はそうではないらしい。

先日某所でそれを実感した。
道路を挟んで向かい合う松屋と吉野家。
時刻は12時ちょっと前。
そろそろランチタイムで賑わう時間帯。
松屋はすでに座れずに立って待つ人がいたが、吉野家は余裕で座れる。
両店ともほぼ同じ規模だから、その差は対照的だった。
まあ松屋は牛丼以外のメニューが充実しているから、単純比較はできないだろう。
それでも目に見える数字はうそをつかない。赤字は赤字だ。

なぜなんだろうと本当に不思議に思う。
価格差と言ったってわずか100円ぐらいの差だ。
とはいえ、1か月20営業日とすると、2,000円くらいになるから懐の寂しいサラリーマンは倹約に走るのだろうか。でも毎日牛丼ってわけではないだろう。

吉野家はBSE騒動の時には「吉野家の味」を守るために徹底的に米国産にこだわった。
そのため唯一最大の商品であった牛丼を店頭から引っ込めた。その拘りに私はしびれた。
今も豪州産の方が安く、豪州産を使う他のチェーン店は価格競争で優位に立ちやすい。
そうしたハンディはあるものの、その代わり味では圧倒しているではないか。
わずか100円程度で覆せるほど、味の差は小さくない(と個人的には強く思う)。

経常利益が赤字になったとはいっても、借金が少ない財務体質はすき家と比べても盤石だ。私のようなファンもいるだろうし、経営は揺るがないはずである。
価格は落とさなくてもいいから、味を落とさずに頑張ってほしい。
私も日中の外出の時間を調整し、もっと頻繁に通わないといけないかもしれない。
BSEのような暗黒時代が再び来るような事があってはならない。
吉野家の牛丼が食べられない未来など想像したくはないと言ったら大げさだろうか。

これからも変わらぬおしいさを提供してもらうためにも、やっぱり機会を見つけて通うのが一番と決意したのである・・・


【本日の読書】
【同和と銀行-三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録】森功
「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをん

     


      

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