小学校4年の長女が最近「はだしのゲン」にハマっている。
なんでも学校の図書館に漫画が置いてあるらしく、友達と競って読んでいるらしい。長女が通う小学校にはいろいろと漫画本が置いてあるという。「はだしのゲン」は文科省推薦だからわかるとしても、 「ブラック・ジャック」なんかも置いてあるそうだからどういう基準で選んでいるのだろうか。
それはともかく、興味を持って読んでいるということ自体に、ちょっと驚いてしまった。というのも読んでわかるのだろうかと思ったからだ。テーマとしては難しいのではないかと思ったのだ。親子間で戦争の話などした事もないし、戦争や原爆などといって理解できるのだろうかと思ってしまったのだ。
だが、話してみると意外にきちんと理解しているようである。
私は常日頃、漫画も立派な勉強の機会だと思っている。
だからこういう経緯で戦争や原爆の知識を得るのは良い機会だと思う。
いずれ子供たちがもう少し大きくなって学校で歴史の勉強が始まるようになったら、こうした話もしてみたいと思っている。ただし、私はいわゆる「自虐史観」とは真っ向から対立する考え方を持っているから、学校の先生の話とのギャップに子供たちは戸惑うかもしれない。
それはそうと肝心な「はだしのゲン」であるが、考えてみると私が読んだのも確か小学生の頃の事だ。5年か6年の頃だったと思う。そう考えてみれば長女が今読んでいるのも不思議な事ではないし、親子で同じ年頃に同じ漫画を読むというのも何だか喜ばしい気もする。もっとも今ではだいぶストーリーを忘れてしまった気がするのだが・・・
なんとなく覚えているストーリーを思い起こしてみれば、この漫画を読んで長女に期待する事は「共感性」だ。歴史上の知識としてももちろん持ってもらいたいが、どれだけ物語の中に感情移入できるかという事に重きを置きたいと思う。
目の前で家族が死んでしまう。
被曝して重傷を負った者が家族からも疎ましがられる。
朝鮮人への差別とか人の情けとか、難しいかもしれないが自分なりに感じてほしいと思う。
そんな事を考えたら久々に読んでみたくなった。
こんど行きつけの漫画喫茶に行ったら探してみようかと思うのである・・・
【本日の読書】
「象はポケットに入れるな」ジョーンズ・ジョフリン&トッド・ミュージグ
「まほろ駅前多田便利軒」三浦しをん
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