連休4日目は潮干狩りに行く。
もうすでにこういうスケジュールを立てた事にかなり後悔が入っていたのだが、それを支えたのが「最終日は徹底的にごろごろするぞ」という思いである。出掛けて行ったのが、千葉県の富津海岸。昨年に引き続き2回目である。
近所はひっそりと静まり返っていたが、さすがに高速に乗ると渋滞である。アクアラインを抜けたあとは、昔工場見学に来た事がある新日鉄の君津製鉄所をはじめとした工業地帯を右手に見ながらのドライブ。
目的地の富津海岸は木更津南インターから車で30分ほどの距離である。
ここは地元の漁協が運営しているようで、正規の駐車場に入りきれない分は船着き場のスペースを開放して駐車場にしてくれているところからもそれが伺える。
今や漁業だけで食べていけるとも思えないし、大人1,600円、子供800円という安くはない価格設定からすると、これがかなりの収入源になっているのだろうと想像させられる。
天気は幸いにして薄曇り。
直射日光を浴びせかけられたら大変なところだったから、助かったと言える。
持参した熊手を片手に手当たり次第掘るわけである。
ここはあらかじめあさりとはまぐりを撒いているようで、そういう意味では自然の潮干狩りというものでもない。ただ、それは楽しむのには関係ない。
実際、5歳の長男に対しては、私が掘り当てたあさりをわざわざ目の前に埋めておいて、「ここ掘れワンワン」とやっていたのであるが、そんな事は知らない長男は自分の「発見」に心底喜んでいたから、まあ良いのである。
そのうち飽きて浅瀬で砂遊びにシフトしてしまったから、せめて少しでも元を取ろうとする両親と、さすがに楽しんでいる長女とで3時間ほど続けたのである。
4,000円払ったと考えると随分高いあさりであるが、体験というものを加味するのであれば、まあ十分と言える。
小学生の頃、やっぱり実家が木更津にあった友達のお母さんのお誘いで、潮干狩りに連れて行ってもらった記憶がある。その時は熊手なんかなくて、足で砂の中を探って取るという原始的な方法だった事だけ覚えている。そんな記憶があるからこそ、我が子にも経験させたいと思うのでもある。
取ってきた貝は、大きな容器に入れ海水に浸して砂抜きをする。貝が潮を吹く様子を子供たちが面白がって眺めていた。なにせその勢いは凄くて、新聞紙を一晩被せておいたのだが、朝起きたらびしょびしょになっていたぐらいである。
砂を掘って貝を取る。
砂抜きをする間、潮を吹く貝を眺める。
仕上げに調理された貝を食べる。
こうした流れを体験させるのも、良い機会だと思う。
アクアラインの渋滞と田植えスタイルでの貝取りとでさすがにへとへとになった。
朝栄養ドリンクを飲んで出掛けたのであるが、どれほどの効果があったかはわからない。
のんびりまったり優雅な連休というものに憧れる気持ちもなくはないのだが、当面はそんなものとは無縁な感じがする。
学生時代、世間の若者が海に山にと青春を謳歌している時に、私はラグビー部の夏合宿に行っていた。なんでこんな事してるんだろうと思わなくもなかったが、その代わりに大きな対価があった。けだるさと筋肉痛と日焼けだけが残ったような感じがするが、少なくとも子供たちは楽しそうだったし、長女は宿題の日記のテーマにしていたし、まあこれはこれで良かったのだろう。のんびりまったりの連休はいずれやってくるに違いない。
明日の朝はネクタイが一発で結べそうもない気がするのである・・・
【本日の読書】
「資本主義崩壊最終ラウンド」船井幸雄
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