5連休の初日。朝から妻に買い物を頼まれ近所のスーパーに向かう。安売りのチラシが入っていたようである。大型連休とあって世間はお出かけムード。そんな中で何とかお客さんを呼び寄せようとするスーパーの戦略なのだろう。
ふと目にしたビールのコーナーでは、「家飲み」の文字が。最近は「巣篭り消費」などと言われ、不景気で家で大人しくしている傾向があるらしいので、そんな流れをうまく捉えたキャッチフレーズなのだろう。本当に民間企業は涙ぐましい努力をしている。それに対して郵政法案が見直しとなったというニュース。我が国はどうなってしまうのだろう・・・
そして出掛けたのは小金井公園。近いというわけでもないが、車で行けば遠くもない。芝生の広場があってサイクリングコースがあって、遊具があってと子供がいるといろいろ楽しめるので、よく行くところである。同じような家族連れも多くいる。公園で遊ぶいろいろな家族をみていると本当に平和の縮図という気がしてしまう。
ここで閉園まで遊んだ後は「おふろの王様」に向かう。ここは平たく言えば銭湯なのだが、いわゆるスーパー銭湯と呼ばれるものなのだろうか、各種の湯船にさまざまな施設が付属しているちょっとしたレジャー施設である。一応温泉もあり、スパやサウナ、寝湯、座湯などの湯船がいろいろある。本格的な温泉とはいかないが、温泉気分には十分なれる。
銭湯と言えば昔は各地にあって、私も幼い頃に通った記憶がある。各家庭に風呂が普及し(私も4歳から家に風呂がある生活になった)、銭湯も次々に姿を消してしまった。実家のある武蔵小山にも何カ所か銭湯があったが、今は近くに一軒だけ残っている有り様だ。今の我が家の近所にも数年前まで銭湯があって、14年前にこの街に越してきた時に、ガスが通じるまで風呂に入れず2日間ほど通った事があった。昔ながらの銭湯だったが、その後利用する事もなく、今は分譲住宅になってしまった。
考えてみれば銭湯は我が国の伝統文化だとも言える。それがなくなってしまうのも残念な気がする(だったら通えばいいのだが、それもなぁ・・・)。しかし、形は変われどこうして残っているのはありがたい。風呂以外にも散髪やマッサージ、レストランまである。流行りの岩盤浴もあり、何かとお金を落とす仕組みができていて、それで採算を確保しているのだろう。
私も長男と二人、湯あがりにお約束のコーヒー牛乳(フルーツ牛乳とどちらにしようか迷ってしまった)を飲んだ。腰に手を当てて飲むんだとレクチャーしたのは言うまでもない。家の風呂も良いが、やっぱり大きな風呂も良い。富士山の絵はないけど、お湯は適度な温度で子供が水でうめて爺さんに怒られるという事もない。銭湯の風景は昔と違ってしまっているが、現代風の銭湯も良いものである。
武蔵小山に一軒残っている銭湯は実は温泉なのである。伝統文化維持に貢献するためにも、そのうち一度行ってみようかなと思っている。我が街にもいつか銭湯が復活しないだろうか、と思わずにはいられないのである・・・
【本日の読書】
なし
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