2010年3月24日水曜日

薄型テレビ


 この連休、我が家もとうとう薄型テレビを買った。まだ必要性も感じていなかったのだが、政府が一生懸命消費対策に血道を上げているし、エコポイントも使えるうちに使ってしまえと決断したのである。とはいえ何か買いたい機種があるわけでもない。大阪在住の義弟が基礎調査をしてくれたので、それを基にしてターゲットを東芝のレグザ47インチに絞った。

機種選定から入念な価格調査まで一人で仕切ったのは我が家の妻。先週の木曜日に一人で買いに行って値切りに失敗し、連休中日に家族総出でリベンジとなったのである。

 向かったのは池袋のビックカメラ。ここと向いのヤマダ電機とで比較する予定だった。驚いた事に販売員に話を聞くのも順番制で、開店時間の10時過ぎに行ったにもかかわらず20人待ち。他のフロアーはそうでもなかったから、やっぱり地デジ、エコポイントが効いているようだ。

 我々の対応に出てきたのは、「実習生」のネームプレートが初々しいW君。妻は「あちゃ~と内心思った」そうである。「友人が先週ここで206,000円+ポイント25%で買ったのだが、同じ条件なら即金で買う」と先制パンチ。W君さっそく、裏へと走る。裏で控える責任者に談判に行ったのだ。基本的に ええかっこしいの私は高見の見物だ。

 W君、戻ってきて曰く、「214,000円+ポイント15%しか出せません」。まあ仕方ないんじゃないのと内心思う私。「えっ~」と大げさに驚く妻は、「それじゃ、あかんわ、ヤマダさんに行くわ。だって210,000円+ポイント25%って言われてんのやで、話にならんわ~」と切り返す。タジタジとなったW君は再び裏へと走る。

 ええかっこしいの私はそれでも、「一緒に買うハードディスク14,800円とセットで220,000円くらいで手を売ったら」と一応は妻にアドバイス。多少下げてくるかもしれないし、それで粘るより形を変えた方が下げやすいと踏んだのだ。戻ってきたW君、「204,000円+25%でどうでしょう!」と来た。上出来だ。

 ところが長期保証をつけるならポイント20%だと言う(まぁ仕方がないんじゃないのと内心思うええかっこしいの私)。
「あかんわ~、今時長期保証は当たり前やんか、ヤマダさんはそんなセコイこと言わへんでぇ~、ポイント25%にそこのハードディスクも買うから14,000円にしたってえや」
と妻は攻撃の手を緩めない。それは欲張り過ぎじゃないかと私は目で訴えるが伝わらない。W君再び裏へ走る。「あれじゃ嫌がられるんじゃないの」と妻に言うも、「言うのはタダや」と意に介さない。

 帰ってきたW君、「204,000円+長期保証付でポイント25%+ハードディスクは14,000円!」と回答。「うれしぃ~、実習生なのに優秀やわね」とW君をねぎらう妻。ちなみに今では「標準語を流暢に話せるようになったやろ」と自慢する妻であるが、喧嘩と値切る時は関西弁丸出しである。敵には回したくない、とつくづく思う。

 かくて我が家に薄型テレビがやってくるのは4月の中旬(生産が追いつかないようである)。今のテレビも十分使えるので、お払い箱にするのはちょっと気が引ける。景気対策も良いのだが、モノを長く大事に使うという事も大切にしたいところである。とはいえテレビの到着が待ち遠しい私なのである・・・


【本日の読書】
「人間の運命」五木寛之
「告白」湊かなえ
      


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