敗者は「私のせいではない」と言う。
勝者は勝因は「運が良かった」と言う。例え運ではなかったとしても。
敗者は敗因を「運が悪かった」と言う。でも、運が原因ではない。
勝者は敗者よりも勤勉に働く。しかも時間は敗者より多い。
敗者はいつでも忙しい。文句を言うのに忙しい。
勝者は問題を真っ直ぐ通り抜ける。
敗者は問題の周りをグルグル回る。
勝者は「自分はまだまだです」と言う。
敗者は自分より劣るものを見下す。
勝者は自分より勝るものに敬意を払い学び取ろうとする。
敗者は自分より勝るものを不快に思い、アラ捜しをする。
勝者は職務に誇りを持っている。
敗者は「雇われているだけです」と言う。
勝者は「もっと良い方法があるはずだ」と言う。
敗者は「何故変える必要があるんだ?今までうまくいっていたじゃないか」と言う。
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10月10日と言えば「体育の日」。もっとも今ではそれが変わり、今年は12日である。だが、子どもの頃から長年「10月10日」で慣れ親しんだ身としては、12日と言われてもピンとこない。やっぱり今でも10月10日は体育の日である。
そんな体育の日に運動会があちこちで開催されたであろう。我が家も例にもれず長男の幼稚園の運動会であった。年少さんとして初めて運動会に参加した我が長男。父親としては前にも書いたが(明日に向って走れ)、やはり何はさておき「かけっこだけは一番」になってもらいたい。
長男にはこの日に向けて暇を見つけては個別に練習させてきた。といっても本人は遊びだと思っていたと思う。その成果はいかにと見守る中、競技が始まり4人ずつ一組になって次々と走る。そして長男の順番になる。ビデオは撮らないといけないし、そうすると「肉眼で」見られないし、結果は気になるし・・・何だか自分が走った方が楽である。
スタートの笛が鳴る。(年少さんは笛なのだ)フライングした子が先頭に出る。「あ゛~!」と声にならない声が思わず出る。ところが、ディスプレイの中で長男があっさりとその子を抜き去る。そしてそのままダントツトップでゴールを目指す姿はウサイン・ボルト並み。ビデオを持っていなければガッツポーズを取っていたと思う。
一緒にビデオを撮っていた周りの見知らぬお父さんたちからも「おぉ~」と嘆息が漏れる。こうして人生初めての運動会の、人生始めてのかけっこを見事一等賞で飾った我が子。お遊戯は直前まで振り付けを覚えておらず、(長女は家で完璧に実演してみせた)「先生がやるのを見ながらやるからいい」とのたまわる逞しさも披露。これから「運動会が楽しい」子に育ってほしいと思う。
最後の方に父兄競技としてリレーがあった。私は長女の時から出たことがない(やるからには常に本気の私としては、こういうところで本気を出すのが大人気ないと思うから出ないのである)。「脳ある鷹は爪を隠す」である。
何やら熱心にストレッチをするお父さん、お母さん。号砲一発スタートするのだが、これがまた見事に転ぶ、転ぶ、転ぶ・・・日頃の運動不足の体と、昔のイメージのままの脳みその、それは見事なアンマッチ。その結果は、「運動会で転んだお父さん」という称号。すべりやすい校庭、園児向けの直線の少ない狭いトラック、運動不足でバランスの悪い足腰・・・ノーマルタイヤで雨中のヘアピンカーブに突っ込むようなものである。冷静に考えれば転ぶのも無理はないのである。
我が子の夢を壊さないためにも、やっぱり「君子危うきに近寄らず」と決め込む我が身なのである・・・
【本日の読書】
「夜のピクニック」恩田陸
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