2009年8月24日月曜日
熱闘甲子園の大きな声では言えない思い出
夏の風物詩とも言える全国高校野球。
毎年たくさんのドラマが生まれ、印象深いものも多い。
その中でも、1979年8月16日に行われた和歌山県代表・和歌山県立箕島高等学校対石川県代表・星稜高等学校の試合は球史に残る名勝負と言われている。
延長18回、3時間50分の試合。
延長戦で2回点を取られた箕島が、その裏の攻撃で2回とも2アウトからホームランで同点にし、最後18回裏にサヨナラ勝ちした試合である。
当時の視聴率も凄かったらしい。
この試合は実は私も観ていたが、別の意味でも熱狂して観ていた。
なのでとても思い出深い試合なのである。
この年の夏、私はいつものように長野県の御代田に遊びに行っていたのであるが、甲子園大会の前日、集まった親戚間で優勝校を当てる賭けをすることになった。
一人1校100円で3校まで。
中学生であった私には、優勝候補がどこだとか、大会ナンバーワンの選手は誰だとか、そういう事前の情報など皆無で、ただただ出場校の名前を眺めて、ビビッときた高校を選んだのだった。
私の選んだ高校は箕島と池田とあと一つは忘れてしまった。
忘れてしまった一つは早々に敗退したが、箕島と池田は残った。
そして箕島高校の冒頭の名勝負である。
その日は軽井沢のレイクニュータウンに遊びに行き、みんなでボートに乗ったりしていた。
(このレイクニュータウン、当時は賑やかだったが2年前に行った時は残念ながら寂れていた)
夕方試合が始まり、息詰まる投手戦をラジオで聞いていた。
そして帰ってさっそく結果を見ようとしたら、驚いた事に試合はまだ続いていた。
延長戦に突入したのである。
そこからの応援。
なにせ100円がかかっているわけである。
力も入ろうというもの。
そして延長戦で点を取られ、ダメかと思ったところで奇跡の同点ホームラン。
それも2回も、である。
最後は勝つべくして勝った。
歴史に残る名勝負などとは思わなかったが、自分には何か目に見えない何かがついているように感じた。
その試合に勝って勢いづいた。
ベスト8が出揃ったところで、親戚連中はもう一度賭けをやり直そうという事になった。
みんなその時までに、はずれてしまい面白くなくなっていたのだ。
一人2校がベスト8に残っていた私を除いて・・・
そしていよいよ迎えた決勝戦。
対戦するのは箕島対池田。
どっちが買っても勝利するのは私。
笑いが止まらなかった。
この時、私には何となく自分には未来を予想できる力があるような気がしていた。
事実、名前を見ていてビビっときたのである。
今でもその力はあるのだろうかとふと思う。
今度試してみようか。
甲子園と聞くといまでも思い出すエピソードである・・・
【本日の読書】
「交渉術」佐藤 優
「ゴールデンスランバー」伊坂 幸太郎
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