2009年6月20日土曜日

お好み焼き

お好み焼きといえば関西を代表する食べ物の一つである。
初めて本場のお好み焼きを食べたのは、学生時代のラグビー部の関西遠征の時だったか、それとも銀行に入ってからの関西での研修時であったかは、記憶が曖昧である。それまでも東京で食べた事はあったが、本場の「本物」はやはり違った。

東京ではただ器に入れられて出てきた具を鉄板にあけて自分で焼くスタイルだ。しかし、本場大阪では客は何もしない。「素人さんには任せられません」というプロのこだわりがあるそうである。目の前に出された「本物」の迫力を知ってしまうと、東京の「まがい物」はとてもではないが、食べられたものではない。妻と付き合うようになってから(遠距離恋愛だったのだ)というもの、東京の「まがい物」にはお目にかかっていない。まだ存在しているのだろうか?

初めて触れた「本物」は、確か「千房」であった。
「千房」は大手のチェーン店であるが、その他小さな名店はいろいろある。
「千房」は東京にも進出してきていて、かなり経つ。
またつい最近丸の内のTOKIAビルに「きじ」があるのを発見した。
これもなかなかの名店だ。

大阪ではお好み焼きに限らずであるが、食べるには並ばないといけない。
梅田にある「きじ」に初めて行った時も1時間ほど並んだ。
狭い店内に、けっしてわかりやすいとはいえない立地。
「形」から入ろうとする者であれば、とてもではないが出店など考えないであろう。
しかし、味がいいからこそ、すべての不利な条件を覆してお客さんが押し寄せる。
今や東京にも出店するほどになり、東京の店も連日の行列である。

東京ではお好み焼きといえば「おやつ感覚」に近いかもしれない。
すくなくとも「夕食」という感覚は薄い。
ところが関西では立派な夕食である。
(今はどうであろうか、すっかり馴染んでしまった私にわからない)
我が家の台所は関西文化の治外法権地帯であるから(台所に限った話ではないが・・・)、当然の事ながらお好み焼きは夕食の定番メニューの一つである。
さすがに名店の味には程遠いが、「まがい物」よりははるかに良い。

月島のもんじゃは関西人の妻も認めた味であるが、残念ながら我が家の台所は関西文化圏であるため、食卓に並ぶ事はない。広島風のお好み焼きも関西風と優劣がつけ難いものである。どちらも名店となるとなかなか子連れで行くのは難しいような店舗が多く、なかなか食べに行く機会がないのが実情である。とはいえ東京にそろっているのはありがたいことであり、いずれ機会を見つけて楽しみたいと思うのである・・・

      

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